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2010/12/14

◆日経平均は前日比22円高の1万316円と続伸、TOPIXも4ポイント高の901と続伸した。TOPIXが終値で900ポイント台を回復したのは6月21日以来ほぼ半年ぶりのことだ。13日の米国市場では、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を控え、ドル安ユーロ高に振れ、米国債の利回りが急上昇した。日米金利差の縮小を受けNY、東京外為市場で円が対ドルで83円台前半に反発、輸出関連セクターは上げ幅を抑えられた。しかし、「政府は来年度税制で法人税5%減税、証券優遇税制は延長の公算」との報道もあって、物色意欲はなお旺盛で、全般相場は強含んだ。税制改正に期待し証券・商品先物はTOPIX業種別株価指数で値上り率2位となり、不動産株も4位と上位に付けた。また、NY原油先物(1月限)が前週に中国が利上げを見送ったことを受け一時1バレル=89.49ドルまで上昇、7日につけた08年リーマン・ショック発生期の高値水準90.76ドルに急接近したことを受け、鉱業株が値上り率トップとなるなど好人気となり素材・資源関連株が相場をリードした。

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◆国際石開帝石(1605)は08年5月には新生上場後最高値144万円を付けたが、同年秋にはリーマン・ショック後の世界景気の急失速懸念に42万円台まで転げ落ちた。今年は、4月に英ブリティッシュ・ペトロリアムがメキシコ湾で開発中の海底油田で掘削パイプが破損、最悪のメキシコ湾原油流出事故となり、同社株は続急落。9月3日には上場来安値37万3000円を記録してようやく下げ止まった。新興国を中心に11年の世界経済も回復が続くと見れば、2段下げが終り、戻りを試す中期的な反発相場を期待してもいい?ただ、NY原油先物価格に左右されるリスクは面白くない。また、三段下げが終っていないこともあり、本格的な買いは止したい。ただ、昨年12月頃の安値圏である60万円前後を当面の目標株価水準として、押し目があればロスカット価格を決定した後、買い参戦も「可」と見る。

◆戸田工(4100)は車載用電池の正極材関連株として10日号でも紹介するなど繰り返し紹介している銘柄だ。大手証券では10日付けリポート「夢から現実に向かうEV・電池市場」で、2020年のリチウムイオン電池市場予想を増額修正した。そして、電池材料の正極材では日電工(5563)とともに戸田工は恩恵を受けようと指摘、特に同社はニッケル系では納入シェアが高いと推測している。株価は、昨年10月高値以降、三角保ち合いを形成しているが、52週線に下支えされた下値切り上げ相場が続いており、10月の直近戻り高値831円突破から昨年10月高値972円挑戦に移ると見ている。

◆浜松ホトニクス(6965)が3月後半から上値ネックラインとなってきた2700円前後の壁を12月に入り一気に突破。3000円が目前に迫ってきた。2800円くらいまでの急反落場面があれば拾うべきであろう。●直近で注目した中外炉(1964)は、9日に320円の年初来高値を付け280円台後半〜300円台とび台の壁を一気に突破した。300円とび台から280円台まで急速に突っ込む場面があればぜひ拾いたい。●また、マクドナルド(2702)も急伸後の調整安があっても不思議ないとの姿勢で臨み、短期的には2000円とび台への押し目があれば買いチャンスとみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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