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2008/01/21

◆「世界の株式市場は狂せり?」。日経平均株価が08年に入り一段と下げ足を早めている。この日は3.9%の下げだ。前号の<日経平均は今週、「安値圏で、下ヒゲの長い週足陰線」を引き、昨年7月からの短期「三段下げ」が完了したと見ている>はまたしても反故となった。ブッシュ米大統領が18日に発表した「減税、設備投資優遇策など最大約16兆円【1500億ドル】に上る緊急景気対策」では景気後退を防ぐことはできずと、市場に失望感が広がった。応急手当ではもはやサブプライムローン問題の深刻化から米景気は逃れること適わずとの見方が広がった。そして、世界株式市場はスパイラルダウンの環を解きほぐすことはできなかった。日本市場は、アジア市場の大幅下げに悲観人気が広がっていった。香港ハンセン指数、中国上海総合株価指数はともにこの日1日で5%超下落し、インドに至っては7.4%の暴落となり、さらに、欧州市場も下げ幅を拡大する展開となっている。そして、22日の米国金融市場はキング牧師誕生日で休場だ。結果、東京市場は、東京時間に遅れて開場するアジア株の動きに左右される可能性が高いため、朝方の動きはさほど重要視しないほうがよいとみる。■昨年の世界市場値下がり率2位の東京市場だけならば、下げ渋ることは可能だ。しかし、世界の金融・株式市場は一体化しており、それが異変となれば、弱気市場に傾く。まして、多くの日本の投資家が、国内株をあきらめ、投資を積み上げてきた中国・インド市場などの新興国相場が暴落の牽引役となり暴落の環が広がる。この日は、ロシア市場やオイルマネーに沸く中東株式市場もまた急落。中東への投資を始めてそれほど時間が経過してはいないが投資意欲が削がれる?

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◆この日、日経平均指数採用225銘柄中値上がりはわずか5、値下がり219と極端な弱気数字だ(変わらず1)。そして、前週末日経平均今期予想PER15.01倍はこの日の500円超の下げで14.4倍と大幅割安水準に下がってきた。世界同時株安懸念は隠せず、買い場を探す程度に投資姿勢を低めて歩むべきか。■値動きでチェックしたいのは、上値が切り下がっているのは嫌だが、600円前後の水準を下値に11月下旬以降、頑強な動きが続く新日鉄(5401)。●ディフェンシブストックの感覚から「海外で稼ぎ業容が拡大する企業」となってきたのは、資生堂(4911)。昨年10月に2805円の上場来高値を付けた後、全般相場に引きづられ240円台に下げてきたが、PER30倍台に買われていることを積極的に評価し、ここから買い場を探したい。国内化粧品市場は成熟化しているが、同社はメガブランドへの集約を進め収益拡大を目指す。そして、中国の化粧品市場急拡大を牽引役とした海外成長による高成長路線入り、1株利益急拡大すなわち株価押し上げが期待される。テクニカルでは2425円の24カ月線を割り込み、なおジリ安基調になってきた時は、いったん、見送る構えで臨みたい。●家庭用火災探知機義務付けを控え特需効果を買う動きとなっているのが、先に紹介した能美防(6744)。きょうは15円安の769円と反落したものの、10日の直近戻り高値797円からまだ挽回ができる株価水準にとどまっている。週足ベースの上昇基調は不変であり、引き続き押し目買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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