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2014/11/05

◆日経平均株価は前日比74円05銭(0.4%)高の1万6937円32銭と5日続伸し、2007年10月18日以来ほぼ7年ぶり高値となった。売り先行後、9時半過ぎに1万7000円台に迫った後、利益確定売りに下げに転じたものの、寄り付き直後に付けたこの日安値を割ることはなく前場は終了。後場には円が対ユーロで一段安となり3日続落し、対ドルで下げに転じたことや、「(デフレ脱却に向け)できることは何でもやる」と、黒田東彦日銀総裁がこの日の講演で2度口にしたと伝わるなど緩和の背景に2%の物価目標実現に全力を傾ける決意があったことを改めて強調したことうえ、米議会選挙で減税など市場寄りの政策とされる共和党が上下院とも過半数を獲得したことから、米株の上昇期待の買いも流入し上げ幅を拡大。引け前には1万7000円にあと5円と迫る場面があった。■全33業種中上昇は23、下げたのは10。値上がり1位には3.38%高の空運、2位ガス・電気、2.85%、3位水産・農林業2.07%、4位紙パルプ1.26%、5位繊維製品1.21%と続いた。円安、そして、トヨタ(7203)が5日今15年3月期純利益予想を2兆円に増額し2期連続で過去最高見通しを発表した輸送用機器は0.99%高で6位となり。6位化学を挟み7位ゴム製品、8位が続いた。 一方、値下がり率上位では、2.86%安の不動産が下がり1位となり、2位金属製品2.24%、3位には、4日のNY原油先物が一時1バレル=75ドル台と3年ぶり安値となったが嫌気された鉱業が2.07%安で入り、4位に石油・石炭が1.99%安で続き、5位は情報・通信、そして、前日値上がり1位だった証券・商品先物は一転利益確定売りに0.63%安で値下がり6位に、7位その他金融、8位建設0.59%安に続き、9位には4日に大幅続落したニッケル市況など金・非鉄金属市況の続落が嫌気された非鉄金属が0.46%安で入った。

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◆トヨタは売り先行で始動も6808円と8円高ながら高値引け。今期純利益2000億円予想は前期比9.7%増。従来予想は1兆7800億円。売上高が3.1%増の26.5兆円(同25.7兆億円)、営業利益は同9.1%増の2.5兆円(従来2.3兆円)にそれぞれ増額となった。当欄銘柄では●トリドール(3397)が連日で年初来高値を更新した。10月31日に発表した15年3月期上期決算は、9.0%増収、48.4%営業増益と期初計画の11.2%営業増益を大幅に上回った。好月次から好業績が期待されたが、とんでもない水準の利益となった。同時に通期決算も大幅増額修正となったが、上期の増額分を上乗せしただけであり、さらなる増額修正も期待できよう。よって、依然注目企業と位置付ける。月次の好調は季節限定で出し、TVCMも当たり「肉盛りうどん」が爆発的なヒットとなった。「肉盛りうどん」はすでに終売しており、今後はこの水準の月次は維持できない可能性がある。しかし、「肉盛りうどん」によって認知度が高まったこと、次の季節限定の「タル鶏天ぶっかけうどん」でも同の様にTVCMを打っており、既存店の好調はしばらく続く可能性は高いと「問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは同氏ブログで指摘した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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