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2015/04/30

◆4月末の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落した。前週末比538円94銭(2.69%)安の1万9520円01銭で終了し、1月6日の下げ幅を13円強上回る今年一番の下げ幅となった。6日以来の安値水準となる。 前日の欧米株式相場が軒並み下落したのを受けて主力株を中心に利益確定売りが広がった。前週末の米国市場でNYダウは1-3期GDP速報値が+0.2%にとどまり前の期の+2.2%から大幅に鈍化した。記録的寒波や原油安、ドル高などが響き設備投資・輸出の伸びがマイナスに転じた。欧州株も独DAX指数が大幅続落となるなどギリシャの独歩高を横目にそろって続落で終了した。後場、日銀金融政策決定会合は「現状維持」と判明した後、日経平均先物、オプション市場で売り優勢の展開となり、引けにかけ上値を切り下げる格好となった。日銀の金融政策決定会合では年間80兆円の資金供給をするという現行金融緩和策を継続した。物価目標2%にむけなお上昇基調にあるとの判断も踏襲。原油安が響いて足元物価上昇率は0%近辺だが、秋以降は再加速するとみているという。

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◆人気だったNHK朝ドラ「マッサン」はスピンアウト編が4月25日の前編に続き、5月2日には後編が放送される。サントリBF(2587)は4月15日に5460円の最高値を付けた後、調整相場入り。今週は中期相場を示唆する13週移動平均線を割り込んでの発進となった。第1四半期決算発表は5月の連休明け後となる。調整相場が長引くかどうかは、発表される決算の結果と今期予想次第となりそうだ。期待して待っているがさてどうか?

◆当欄注目株のひとつセーレン(3569)も続落した。後場(13:30)に発表された前15年3月期連結決算経常利益は前の期比14.4%増の73.2億円と3期連続2ケタ増と伸長した。続く16年3月期は前期比9.2%増の80億円と伸びて、9期ぶりに過去最高益を更新する見通だ。配当は前期に年間配当を18円→20円(前の期は15円)に増額し、今期は前期比2円増の22円と増配した。が、人気薄銘柄とあって、日経平均が朝方から1万9900円割れ発進となるなか、同社株がプラス転換したのは決算発表直後に瞬間的にあったのみ。昨年10月高値圏でありここから下値サポートラインとなってほしい1000円とび台で、全般安商状の波を押し留めることが出来るか?疑問府が付く。もっとも、ここで踏みとどまれなくても13週線(1065円)、26週線(1005円)の中・長期移動平均線沿いの上昇基調にあり、ここから4ケタ割れ回避が攻防戦が始まる!?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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