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2008/03/12

◆11日に欧米株が大幅高したことを受け、日本をはじめとした韓国、中国、台湾、香港の東アジア5株式市場はそろって買いが先行した。が、結果は、5市場とも竜頭蛇尾、尻すぼみ・・に終った。ではなぜ?

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◆11日に欧米株が急騰したのは、同日、米FRBが最大2000億ドル(20兆円)の資金を供給し、欧州4中央銀行も資金供給を拡大するとの緊急声明を発表したことが主因。米サブプライム問題に端を発した金融機関の信用不安を抑えることができると期待した買いや買い戻しが入ったもの。昨年12月以来2度目の資金供給での強調行動だ。が、しかし、この動きは、相次ぐ利下げと同様にただ流動性を確保する効果しかない?日本がバブル崩壊後の90年代にバランスシート不況から脱出する最後の手段として選択した公的資金の注入とは違い、根本的な解決にはならない。しかも、<FEBは民間金融機関の保有する住宅ローン担保証券(RMBS)を国債と交換する>という手を選んだ。既に、優良な住宅ローン証券でも銀行やファンドの資産圧縮が進んでいるというのに、国債をあばずれ・・と交換するようなものではないか?銀行のサブプライムローンなどによる損失額はまだ確定していない!もっとも、2〜3日というかしばらくは株式市場の堅調展開を期待したいもの。■週明けのポイントは、17日に発表される3月の米住宅市場指数、18日発表の2月の米住宅着工及び着工許可であろう。ただ、近頃の日本市場は世界市場全般の動きというよりも、中国などアジア市場の展開に同調しやすくなっている。また、日銀総裁退陣を19日にひかえ、時間ぎりぎりまで日銀総裁を選出できない国会、政治の貧困は海外投資家の日本放れを呼び込む?

◆新日鉄(5401)は朝方、500円まで反発したものの、結局変わらずの478円で引けた。昨年7月のピーク時には964円まであったが、今月11日にはその半値以下となった。来09年3月期も経常減益見通しとのみかたにあるが、440円台は05年秋から06年初夏までモミ合った水準。しかも、国際的な鉄鋼再編の思惑を重ね合わせれば、少々下に行き過ぎる場面は好買い場とみている。あわてる必要はないものの、新日鉄ウォッチングを改めて開始したい。

◆エプソン(6724)は52週線にタッチし始めた。ここから戻り待ちの売りなどが出やすくなってくるが、1月下旬発表の3Q利益急増で株価は底入れ、中期上昇基調への転換が期待されるだけに、押し目は拾いたい。●ロイヤルホテル(9713・大2)は薄商いながら昨年夏水準の330円まで回復してきた。ここからが骨が折れる水準となってくる。昨年は3月13日が、06年は4月3日がそれぞれの年の高値となった。ならば、今年もこの春のうちに売らねばならない?当欄は、今年はNO!といいたい。ただ、「利食い千人力」との兜町格言もあることから、利食い売りも推奨する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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