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2009/09/02

◆日経平均は前日比249円安の1万280円と急反落、8月17日以降続いている日替わりの反落・反発相場は13日連続となった。1日のNYダウが金融株の大幅下げを引き金に185ドル下げて3日続落。為替は1ドル92円台後半と買い一服し、中国・上海総合指数もプラスを維持したが、米国株の大幅安が東京市場を覆い、1部上場銘柄中88.1%が下げた。日経指数採用225銘柄では、実に98%弱の220銘柄が下げる全面安商状となった。週末4日に発表される米8月雇用統計が一段と注目されることに。

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◆1日の米国市場では、朝方発表の8月ISM製造業景況感指数、7月中古住宅成約指数とも市場予想を上回ったことから小高い場面があった。しかし、BOAが急落しダウ平均を押し下げ、AIGがアナリストによる投資判断格下げを受け大幅安するなど金融株が全般相場を押し下げた。ハイテク株の多いナスダック総合株価指数は8月19日以来の1000ポイント大台割れとなった。■商品先物市場でも、NY金先物(12月限)こそ小反発したものの、NY原油(10月限)が一時1バレル68ドルと8月18日以来の安値を付け、NY銅(12月限)が景気回復への懸念から前日の大幅下げに続き続落。3大穀物も続落や大幅安とそれぞれファンドの手仕舞い売りもあって下げた。

◆日経平均はまだテクニカル面で先行きのリスクは大とのサインを発してはいない。過剰流動性を背景に世界の株式市場、為替市場、商品市場・・を駆け巡る投機資金に決定的な異変がおきたともいえない。が、先行きに不透明感が強まったここは、立ち止まり様子を見るところ。ここまで注目してきたテーマや個別銘柄をチェックする機会でもある。

◆東芝(6502)はどうか、昨年10月安値から株価倍化を果たした東芝プラント(1983)の下値の目安は?下げ相場の質や規模にもよるが、上昇相場時にも5週線や13週線を割り込むことは通常相場でもある。ただ、26週線や52週線割れは、短期暴落時ではそう多くはない。ここはウォッチングを続け、時を待ちたい。

◆注目3バイオベンチャーのうち、そーせい(4565)が一時1万4400円高の16万4900円まで上げ、8月25日に付けた年初来高値16万4300円を更新した。出来高増と供に株価が上昇し始めたのが5月初め。既に、4カ月が過ぎ、5カ月目に入ったのだが、全般相場の動きに遠い研究開発型企業であり、階段状に上値を追うここは、打診買いでもよいが、下にある各種移動線まで急落して止まった場合買い出動したい。●2番目は昨年10月から相場が変わったOTS(4564)。26週線は相当低い位置にあり、全般ガラがきた時に到達する水準だが、引き続き、急落場面では移動平均線との位置をチェックしてから動きたい。

◆大容量蓄電に適したNAS電池の受注が積み重なってきた日ガイシ(5333)は昨年10月安値からの上昇基調が止まないまま株価は3.2倍化。上げ幅の3分の1押しでも1802円だ。ここまで3分の1押しとか半値押しとかがなかっただけに、下げに転じた場合、厳しい下げになるはずだ。13週線よりも1800円台前半にある26週線水準まで下げ、下げ止まったところから狙っていくのが一番だが、そんなに都合よくはいかないか?その下にある26週線をまくように下値を切り上げる格好となれば、腰をあげよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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