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2008/02/06

◆「株価は上がったり下がったりだ。いまの国際情勢とか国内の足元の状況もよく見極めて対応していきたい」(6日・福田首相)。そう、「株価は上がったり下がったり」なら良い。が、日本市場の現実は、米国のリセッション(景気後退)が次第に鮮明化しつつあるなか世界同時株安が進行中で、海外投資家が離反しつつあると同時に国内投資家からはついに無関心といわれる日本株式市場においては、「株価は戻っては一段安する展開」が続いており、下落率は上位。そして、首相に対案があるわけではない。東京市場だけで株価が決定できるなら、首相も対案が出せようが、日本経済が世界経済動向に左右されるように、米国株をはじめアジア株や世界株式市場動向に大きく左右される時代のなか、しかも、国内投資家の参戦が乏しい市場で、政府・金融当局の取りえる選択の幅は小さい。

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◆この日、東証1部市場時価総額上位30社中で値上がりしたのは第1位のトヨタ(7203)のみ。たった1社に過ぎない。通期業績予想の減額修正が相次ぐなか、トヨタが前日発表した第3四半期の好調、自社株買いと消却が買いを誘ったものだ。5日の米国株の暴落が背景にある。1日発表の米雇用統計の悪化に続き、5日に発表された米ISM(サプライマネジメント協会)の1月サービス業の景況感指数の急落、そして、モノラインと呼ばれる金融保証会社の格下げ懸念が投資家にリセッション入りの悪夢を思い出させたのだ。東京市場では、海外投資家が自国市場の続落商状による損失を東京市場での保有株売却により肩代わりさせていった。一方、国内投資家からは無関心の肘鉄。日経平均株価指数採用225銘柄は値上がり銘柄数7、値下がり216、変わらず2で、4.7%下落した。

◆筆者08年の年間注目株である日化成(4007)は前日の30円高に対し9円安となったが、203円引けとなり200円台を確保。1月22日に日経平均が1万2572円の昨年来安値を付けた日には、137円に叩かれていたが、205円の昨年大納会終値から2円安は立派!?5日、取引時間中に発表した2007年4〜12月期(第3四半期累計)業績の大幅増益(経常利益は前年同期比69%増益、最終益47%増益)が好感されたもの。ただ、前日既に大幅高していただけに、どこまで利益確定売りに下げるかとの不安はあったが、全般大幅安の中では頑強だった。7日以降の動きが注目される。1月には137円まで叩かれたものが、200円を回復してきただけに、今後は少々の急落があっても、来09年3月期も業容拡大が期待されるだけに、どっしりと構えて今年の相場に対応できそうだ。

◆逆行高では、携帯電話の営業支援を手がけるバックスグループ(4306・JQ)が、4日続伸組。前場は一時大きく売られたが、売り一巡後上げに転じた。国内証券が、「中期連結EPS成長率を年率30%と予想」しており、株価は直近安値1万8500円を基点に上げに転じており、5日には200日移動平均線を上抜いてきた。●MTI(9438・ジャス)は1月相場を月足陽線でカバーし、2月立ち上がりの世界市場波乱のなかを40万円台乗せと好スタートした。1月末に営業損益の第1四半期黒字転換、3月中間期予想大幅増額を発表し、上昇基調を鮮明化してきた。その強さに期待!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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