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2008/09/25

◆日経平均株価は4日ぶりに反落した。ただ、中間期配当・権利落ち分約84円を考慮すれば、小幅安にとどまった。売り一巡後は下げ渋り、「連日の安寄り高値引け」の展開となった。米国株は金融対策が進展するとの期待感から買われ、議会との調整などが滞ると売られる、救済策の進展度に左右される展開となっている。その救済策も不透明感が残るし、25日発表の新築住宅販売件数は大幅に落ち込むなど、不安定要因は多く、空売り禁止銘柄を増やした効果が株価の売りたたきを減らす格好となっている。■一方、日本の景気は次第に厳しい状況が鮮明化しつつある。25日に発表されたトヨタ(7203)の8月海外生産台数は6年8カ月ぶりのマイナスとなった。ガソリン高騰による需要の落ち込みが響いたもので、国内乗用車メーカー8社の8月世界生産実績は、マツダ(7261)を除く7社が前年割れとなった。これまで内需不振を補い各社業績を牽引していた輸出は4社が前年比マイナスとなった。稼ぎ頭だった自動車の対米輸出が大幅に落ち込んだことにより、8月の貿易収支は季節要因の強い1月を除き「26年ぶりの赤字」となった。個人消費、設備投資など内需不振が続くうえ海外の苦戦が重なれば、経済好転を論ずる場もなくなってしまう。■海運株は、ばら積み船の運賃を示すバルチック海運指数が24日、1年7カ月ぶりの低水準となったことから続落となった。「大恐慌以来最悪の経済危機の影響で輸送需要が後退した」という。一喜一憂も苦戦の展開が続くのも仕方の無いことともいえる。ただ、「よく下げたものは、よく上がる」ともいい、短期急騰場面を、短期売買で波に乗れるなら、余裕資金の一部で投資するなら、面白くやりがいのある相場ではある。が、いかんせん、危険が多すぎる。

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◆シスメックス(6869)が続急伸した。こちらは、ヒトにとって危うい要因の排除期待が後押しした。鳥インフルエンザ関連として物色されたもの。同社が鳥インフルエンザウイルス検出キットの製造販売承認を国内で取得していることが材料視された。加えて、信用取組倍率が0.06倍と好需給にあること、前週末に日足で大きな下ヒゲを付け、底打ちを示唆したチャートも良い。

◆先に紹介したフルスピード(2159・マザ)が5連騰した。前日引け後に、「光通信(9435)と合弁会社設立で合意した」と発表したことが好感された。「フルスピードが持つ検索エンジンマーケティングと光通信の全国で展開する営業力を融合させ、より付加価値の高いサービスを提供する」としており、買いを誘っている。直近では、急騰銘柄が翌日急反落する場面が多いが、大幅増収増益が続く中、8月15日には上場来安値11万5700円まで下落。その後、上昇基調に転じていたところにこのニュース。強気したい。

◆これも先に紹介した銘柄だが、コンビニや銀行窓口などを通じた代金回収サービス大手のウェルネット(2428・ジャス)が、一時6700円高の7万7200円まで買われるなど大幅続伸となった。2000年春よりコンビニ大手を始め、銀行ATM、ネットバンク、電子マネーなどと順次接続、決済シーンの手段を拡大してきた。8月下旬からは楽天オークションに電子決済を提供、Google提供の広告配信システムにもサービスを提供するなど、今期収益好転方向にあり、26週線突破から一段高を期待したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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