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2011/11/17

◆17日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比16円高の8463円と3日ぶりに小反発し、TOPIXもまた3日ぶりに反発した。16日の欧州株が続落し、米国株もNYダウが190ドル安引けと急反落したのに何故?欧米株安から軟調なスタートをきった。が、後場上げに転じ、9500円を前にもみ合う展開となった。後場、円が対ドルでわずかながら5日ぶりに反落し、対ユーロでも後場には3日ぶりに反落に転じたうえ、前日にTOPIXが2009年3月以来2年8カ月ぶりの安値を付けたこともあり、買い戻しや突っ込み狙いの買いなどが優勢となった、というのが正解か。もっとも、欧州債務危機克服まで引き続き苦しい時間帯をさらに何度もくぐり抜けなければならない。一喜一憂に距離を置き、「攻めの時」が来るまで、打診買いレベルにとどめマーケットと向き合いたい。

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◆もっとも、直近で紹介していた「ぼちぼちいきまっしょい」の小売、食品、医薬品など内需関連はこの日、乗り換えの対象となったようで、冴えない動きとなった。が、●長い付き合いになっているマクドナルド(2702)をはじめ、業績・テクニカル面で破綻が生じない限り、成長が限定的になった内需関連の中の「勝ち組」系の銘柄は引き続きウォッチングしていこう。●ベルク(9974)は10月にかけての上昇相場の反動期に入っており、75日線を割り込み、底値調べ中だ。が、1000円とび台半ばにある26週線には40円弱上にある。日足でのジリ高確認を待ちたい。●また、前週末に決算を発表した畜産系天燃調味料トップのアリアケ(2815)はどうやら今週は陽線で終わりそうで、52週線回復が見えてきた。11日の決算説明会では、会社側のトーンはやはり強気だと知友アナリストはいう。同社の本当の強さを認識しているアナリスト、投資家は少なく、発表された表図らを見て買った向きもあり、緩んだところから買い始めるべきか。

◆ボーイング「787」関連として注目の大阪チタ(5726)は反発したが、11日から4日続落し700円強下げた反動と見るべきであろう。11日からの大幅続落は、野村が邦チタ(5727)の決算説明会後に、「足元、チタン鉱石など原料供給のひっ迫が想定以上に進んでいる。チタン需要は拡大するものの、2〜3年はマージンの改善は見込まれない」と指摘、大阪チタとあわせて投資判断を「中立」から「売り」に引き下げたことが材料視されたもの。となれば、「787」関連としてチタン2社株は当面ウォッチングにとどめ、●東レ(3402)のみ「買い」推奨とする。まずは今秋来の上値関門である200日線、26週線クリア後に狙いを定めて攻めていくべきか。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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