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2011/01/05

◆日経平均は前日比17円安の1万380円と反落し、TOPIXもわずかだが反落した。4日の米国市場では、11月製造業受注額が予想外にプラスとなったことで改めて製造業の強さが確認されたとし、NYダウは3日続伸した。しかし、S&P500種指数は下落し、直近で大きく上げていた原油が2年ぶり高値から反落、金先物は3%超下落したことを受け、ドルが対円で反発した。しかし、東京株式市場では米国の動きと違った。「オーストラリア北東部で大規模な洪水が発生したことで石炭出荷に影響が出ており、原料炭の価格上昇が予想される」との5日付け日本経済新聞朝刊が報じたことを受け、鉄鋼関連が下げる一方、石油卸大手の一角や資源商社が上昇した。もっとも、大発会が好発進だったことから、利益確定売りも出やすくなっており、同じ業種の中でも上げ下げが分かれる場面も多かった。■現在、日経平均は、昨年11月2日の9123円安値を基点とした短期上昇第2波動にある(第1波動は9月1日の8796円から10月7日の9716円)。が、12月13日に1万373円まで付けた後は、ジリジリ下値を切り上げていることは心強いものの、1万3000円台から離れ切れない格好となっている。先に、正月3日間の動きがポイント第1としたが、明日も堅調ならば、週足は年明け3週のうち1週が良好となり、残り2週を期待しつつウォッチングすることになるが・・。

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◆先に当欄で、レアアース関連として取り上げていた愛知鋼(5482)がきょう一気に600円台乗せ!昨年10月後半に440円の上値ネックラインを突破。その後は一気の上昇だ。きょうはクレディ・スイス証券が4日付けで「日系自動車メーカーの海外増産による特殊鋼需要は想定以上に好調」だとし、今期業績予想を増額。投資判断「アウトパフォーム(強気)」を再強調し目標株価を680円に引き上げたことが、目先資金の買いを誘ったもの。ここからは、利益確定売りを準備したい。●一方、調整局面にあるのはマクドナルド(2702)。この日の昼休み時間中に発表した12月度既存店売上高は前年同月比11.6%増と2ケタ増だった。既存店客数が8.9%増、客単価が2.5%増となった。営業店舗数が前年比11.2%減少したものの、1店舗当たり売上高は前年比18.6%増加した。同社では、戦略的閉店を進める事業改革効果は一段と顕著となってきたとみている。12月は、「テキサスバーガー」を再登場させたことがクリスマスキャンペーンの成功を導いたとしている。何よりも、既存店の来店客数が伸びていることに注目したい。もっとも、株価は、07年1月以来の上値ネックライン2100円台を突破できないでいる。昨年12月には10年12月期連結業績予想の増額修正を発表したものの、株価に織り込み済みとの見方から、ずるずると前日の直近安値2016円まで下げた。しかし、リーマン・ショック時の08年10月上場来安値1291円を基点とした6カ月移動平均線及び12カ月線に沿いの上昇基調は不変。きょうは26週線を割り込む場面もあった。が、現在は、昨年12月に08年高値に迫った後の調整局面と考え、買い場を探しつつウォッチングを継続しよう。●また、日本調剤(3341)は昨年末のオーバーランの調整に入ってもいい格好だ。しかし、52週線沿いの上昇基調が崩れない限り、企業成長を買う相場を期待し続けよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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