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2008/09/03

◆土日入れて「4日間の夏休み」が終った。久々に静まった時間をすごすことができた。さて、1日夜、福田康夫首相が「退陣」を表明した。新首相誕生となると2000年以降で5人目の首相誕生となる。ひとりで5年5カ月その座にあった小泉純一郎首相を含んでのことであり、米国、イギリスでは5人前のトップには1977年前後まで30年強さかのぼらなければならない。しかも、「何をなしたか」という意味では影が薄い首相ばかり。唯一、仕事をしたのは3度組閣した中曽根康弘首相くらいか。小泉首相はプランを示しただけであり、もっぱら、言葉の新鮮さに驚かされただけ。有力後継者といわれる麻生太郎自民党幹事長に関しては福岡県の友人から、「国を先導する器にあらず」との指摘をずいぶん以前に聞いた。官僚天国ジャパン、国民には先行き厳しい状況が待ち受けていると考えておいたほうが良い。

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◆世界株式市場は同時安の展開が続いており、重苦しい軟調展開から先が読めない状況が続いている。原油、非鉄貴金属、穀物・・など国際商品もまた、続落基調となっている。国際商品市況安は本来好感すべきものだが、その理由が、米国経済の後退や新興国景気の落ち込みに伴う需要減が主因とあっては、喜びの声は聞かれない。また、証券営業をほぼ成り立たなくした規制強化も東京市場過疎化?の原因といえる。

◆3月期決算企業の中間業績予想が相場に読み込まれだすのは9月入りのここから。しかし、これも、減額修正組が多数派となりそうで、盛り上がりに欠けそうだ!?・・否定的なことばかり並べたが、株価が悪材料を織り込めば、それ以上は下がらない。まだ、織り込み済みとなっていないことだ。

◆太陽電池のシャープ(6753)の1300円台キープが危くなっている。1300円割れは03年5月以来のことだ。下げの材料は2つ。1つは原油先物安。7月11日の1バレル=147ドルから、105ドル台まで下落。原油高=代替エネルギー見直しで太陽光発電の脚光という人気の図式が崩れたのだ。また高水準の信用買い残も上値を重くする。本命視されたことから買い安心感が強かく、下げ過程でも信用を使ったナンピン買いが活発だったことが背景。当面は「戻り売り」、「見切り売り」を優先しよう。●新日鉄(5401)が2度目の500円割れ。中国の需給が緩み、鋼材安値輸出の拡大を懸念した売りが広がっている。■一方、NTT(9432)、JR東海(9022)、昭和シェル(5002)など、主力株でも好チャート銘柄の動きは頑強だ。引き続き、「押し目買い」で臨むべきであろう。●日曹(4041)が、年初来高値更新が続いている。8月29日には75日線が200日線を上抜く中長期線のゴールデンクロスを示現。相場の上昇基調入りを後承認した格好。サブプラ関連株損失を抱える農林中金の損失穴埋めへの思惑や選挙関連銘柄として人気化してきた。●4ケタ相場に期待は右肩上がりの科研薬(4521)だ。チャート好転が続くディフェンシブ株として引き続き注目したい。チャートは7月上旬に75日移動平均線が200日線を上抜くゴールデンクロスを示現した後、25日線沿いの上昇基調が一段と鮮明化している。ディフェンシブ株として押し目を拾い、4ケタ相場に備えたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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