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2008/04/22

◆日経平均株価が6日ぶりに反落した。3月17日安値から2000円強、17.5%のリバウンドをみた。75日移動平均線を回復したのは昨年10月中旬以来半年振りのことだ。が、極端な薄商いのなかだけに、先行き期待感が高かったわけではない。本来なら、中期強気になっても良いのだが、少しも強気になりきれない醒めた投資家がほとんどであろう。■「金融機関の損失がアナリスト予想よりも悲観的でなかった」ことが、先週の米国株を一段高に導いたわけではないだろう。ここまでは、下げすぎの反動高に過ぎない。過度の金融不安は後退したかもしれない。が、米国景気への懸念や昨年ピーク比半値水準まで暴落した中国株へのオリンピック前後からの懸念は消えない。何よりも、下がらない原油価格、非鉄・貴金属、そして、穀物価格・・と狂気じみた国際商品市況の高騰水準での高止まりが世界各国を直撃する懸念がひろがりつつある。当欄は引き続き、環境関連に絡む銘柄を中心とした好チャートの個別材料株を「強気」していくつもりだ。 

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◆前号紹介の日油(4403)が急伸し、年初来高値を更新した。1月安値362円を基点とした上昇基調が鮮明化している。中期相場を占う26週移動平均線を先々週突破したが、きょうは52週線に乗る場面さえあった!インフルエンザ対応万能ワクチン開発で鳥インフルエンザ関連低位材料株人気の流れに乗ったが、米GMのリチウムイオン電池車開発では電極材を供給する予定にあり、スギ花粉症関連では東農大と共同研究中という。株価は、06年2月高値825円からつるべ落としの下げだったが今年1月に下げ止まり、反転してきたもの。前3月期は減益となったようだが、今期は増益転換見通しにある。PER20倍なら800円超だ。

◆ビクター(6792)がチャートを好転させてきた。22日には一時200日線を上抜く場面があった。1月23日安値152円を基点に、3月17日安値180円を二番底とし、今月14日には瞬間200円割れするダメ押しを見て戻りを急としている。3月中旬以降、日足一目均衡表で「雲」と呼ばれる抵抗帯の上限を上抜き、上値を襲う格好となっている。●パチンコ機器向け画像処理LSIが業績拡大を牽引するのはアクセル(6730・ジャス)だ。昨年9月に上場来安値20.7万円をつけた後、上昇基調に転換。3月28日の週に26週線が52週線を上抜くゴールデンクロスを示現、今月上旬には前期業績予想を増額修正し、22日に年初来高値を更新した!●パチンコ、パチスロ機販売のフィールズ(2767・ジャス)は、1月に上場来安値11万円に沈み、3月に12.4万円の二番底を付け、先週明けから急ピッチの上げとなっている。業績はすこぶる好調でPER11倍台には割安感が強い。●太陽電池ウエハ装置を手掛ける石井表記(6336・東2)は3月発表の今09年1月期業績が大幅増収増益見通しにある。株価は今年1月安値1280円を大底とし上昇基調に転じた。それでも今期予想PERは12倍台といかにも割安感が強い。●採血検査用装置が伸長し業績をけん引するテクノメディカ(6678)は1月に15万円の上場来安値をつけたあと上昇転換。52週移動平均線に急接近している。押し目は積極的に拾う場面であろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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