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2014/09/18

◆日経平均株価は前日比178円57銭高の1万6067円57銭と3日ぶりに反発した。前日まで米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表控えで1万6000円を前に模様眺め気分の強い展開が続いていたが、絞りきったバネが一気に跳ねた格好ともいえる動きとなった。FOMCでは見通し通りの経済であれば、10月のFOMC会合で量的緩和策終了を発表すると明記。加えて、量的緩和策が終了しても相当な期間低金利策を継続するとしたことから、NYダウなどそろって続伸した。為替市場ではドル(ユーロ)買い円売りが広がり、東京外為市場でも円は1ドル=108円台後半で始動し、後半売り直される格好となった(14時時点1円48銭安の108円74-77銭)。■業種別株価指数は円の大幅下落を受け輸出関連と金融関連セクターが値上がりトップ10中9を占めた。●村田製作所(6981)は4日ぶりに年初来高値を更新し2001年5月以来13年4ヵ月ぶりの高値水準となった。円大幅続落に後押しされた輸出関連株だが、同社の場合、ウェアラブル端末(腕や頭部など身体に装着して利用されるデバイスの総称)関連株人気が高まりつつあることも後押ししているようだ。米アップルは今月9日に腕時計型ウェアラブル端末「Apple Watch(アップルウォッチ)」を発表した。大和証券は週報今週号で「ウェアラブル端末に関連する主な企業」を紹介。アップルが「Apple Watch」を発表したことで、「ポスト・スマホの筆頭格としてウェアラブル端末に注目が集まることになりそうだ」と指摘した。そして、国内端末メーカーでは東芝(6502)、カシオ(6952)などを、部品メーカーでは、同社やカネカ(4118)、Jディスプレ(6740)、日電波工(6779)、大真空(6962)、ローム(6963)、日東電工(6988)・・などを関連企業として紹介している。村田製作については、「超微細な積層セラミックコンデンサーに加え、ウェアラブル端末向けの小型水晶振動子を商品化」しているとコメントしている。

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◆当欄注目株では、セブン&アイ(3382)は200日線割れ場面が出始め、2週連続の26週線割れ回避できるか?短・中期的に3月以来の微妙な線で推移中、なおウォッチングを続けたい。一方、セブン銀(8410)は12日高値440円から反落も75日線や26週移動平均線には余裕あり、引き続き短・中期線接近場面は「買い」持続でウォッチング継続とする。■厳しかったのは17日に今期は1958年上場来初の無配とすると発表したソニー(6758)で8.6%安は値下がり率2位。「復活を期した投資家へのメーッセージか」とのやさしい見方もあるが、当欄では明日、ソニーを取り上げることにした。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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