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2007/10/05

◆5日、3連休前で、米国の9月雇用統計発表前とあって、模様眺め気分が強く、東京市場は値上がり銘柄数810に対し値下がりは779と若干値上がり銘柄数が勝った結果、「日経平均株価続落、TOPIX反発」となった。アジア主要14市場でも6勝(日本は日経平均を採用)7敗1休場(中国は週明けから2週間ぶりに再開)となり、大幅続落となっていた香港・ハンセン指数は一転大幅反発したが、インド、韓国、台湾は小反落した。

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◆そして、5日に発表された米雇用統計で、非農業雇用者数が前月比11万人増、8月分についても4000人減から8万9000人増と大幅に上方修正された。米株は上昇。NYダウ平均は1日の上場来高値に急接近して終了し、ハイテク株の多いナスダック総合指数の値上がり率はNYダウを上回った。欧州市場は米雇用統計発表後、上げ幅を拡大した。もっとも、米国株は、「雇用者数増は景気への懸念後退を買い、減少した時は、利下げ期待で買われる」との見方がながれていた。つまり、発表結果がどちらであってもいいほうに解釈し、株価は上がると見られていた。悲観的になりやすい日本市場とは異なる様相だ。NY為替市場では1ドル=116円90銭〜117円ちょうど円安が進んで終った。週明けの米国株がそこそこ程度から上の展開となれば、連休明けの東京市場も輸出株の買い戻し、買い直しから堅調展開が予想される。新興市場の底放れも追い風となる。

◆中国、郵政民営化関連株として先に山九(9065)のチャートに妙味と紹介したが、3月に急落した後の650円前後の上値関門を突破し、チャートが一段と好転してきた。8月17日安値550円が5月年初来安値544円に対する二番底となっており、ここまでじわりと上げてきた動きは、急騰に向けた舞台づくりと考え、強気で攻めたい。今3月期2ケタ経常増益で、PER16倍台と見直し余地大かつ信用倍率は0.63倍と売り長だ!ネツレン(5976)に続きこの日は太平工(1819)が急騰と、ここ、新日鉄系株が値を飛ばし始めたこともなにかある?新日鉄系の同社株人気を後押しすると見るのは本欄だけか?

◆直近紹介の日立国際(6756)、新電元(6844)は、じり高場面を拾うべきであろう。そして、昨年8月以来200円前後での小幅往来が続く、東芝と資本・業務提携池上通信(6771)はまず、打診買い。4月高値を2円上回る238円買いから追撃買いしたい。■新興市場の動きと機を一にするネット関連株では、24カ月線の5万3102円に迫るヤフー(4689)か。週足ベースでは先週末に3週間ぶりに52週線をプラスかい離し、この日は大幅高しかい離幅を拡大した。24カ月線を上回ったところでは、利益確定売りが出やすくなるが、トレンドは中勢上昇基調入りが鮮明化、押し目買いを示唆しているはずだ。■本欄では、ハイテク株では浜松ホト(6965)、島津製(7701)を長期買い推奨銘柄としてきた。が、浜松ホトは7月に昨年7月高値に10円届かない3970円を付けた後、二番天井を打った格好で急反落。先月、超長期移動平均線である24カ月線を割り込んだ後、今月も下値モミ合いとなっており、早期に24カ月線を上回る必要がある。もし、3000円割れとなれば、基調が下方転換したとみる必要がある。ここは中段モミ合い場面と見ているが、動きを注視したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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