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2008/04/23

◆シカゴのコメ先物相場が過去最高更新を続けており、過去1年間では2倍以上に上昇している。小麦、大豆は2〜3月の月替わり前後をピークに反落しているが、トウモロコシが高値圏でしっかりの展開となっているうえ、コメ高騰がアジア、アフリカなどの食糧問題化しつつある。シカゴ・コメ先物は23日現在、100ポンド=24.745ドルとなっている。コメ輸出の約3分の1を占める世界最大の輸出国であるタイが、他のアジア諸国と同様に輸出を制限する可能性があるとの見方が広がっていることが主因だが、NY原油先物が天井知らずの投機相場になるなか、投資ファンドはドル安による目減り補てんへNY原油、非鉄・貴金属買いに走り、穀物にも走っているのだ。株式市場への資金流入が細っているのは投資家の優先順位が株式ではなく原油をはじめとした商品市場に傾いているからだ。

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◆米国の決算発表がピークを迎えており、日本企業の08年3月期決算発表も4月最終週に入り本格化する。前期決算については減額修正が圧倒しているが、昨夏から3月にかけての株価は続落のなかで織り込み済みとのみかたが主流。投資家はこれまで前期の結果ではなく今期の予想を重要視した反応を見せており、W底確認、上昇基調入り銘柄を始めとし、チャートを確認したあと動きたい。●政府系ファンドが日本企業を狙うなら、「和製資源メジャー」で日本にのみ見られる商社の代表的存在である三菱商(8058)か、英紙が3月に「中国の政府系ファンドが100億ドル規模で買う計画」だと報じた国際帝石HD(1605)か。NY原油先物価格の過去最高値更新が続くなど資源価格が上昇していることも追い風。三菱商は原油、石炭、鉄鉱石など価格高騰が続く資源関連事業を展開するほか、新興国の成長で世界的な食糧資源獲得競争が続いており、食料調達が大きな課題となりつつある。「三菱商を買うことは食料を含めた資源を買うこと」だといえる!?●省エネ事業を展開する省電舎(1711・M)が続落。前期最終損益の一転赤字転落見通しを発表したことが響く。同社では「米サブプライムローン問題をきっかけに、事業会社の省エネ意欲が減退しており、受注が減少した」という。株価は、2月13日の上場来安値16万7000円のから上昇基調入り。今月8日には34万円まで買われた後、調整局面となっていたが、この先、ダメ押し場面を拾いたい。●筆者年間注目株の日化成(4007)が、220円台の上値の壁を突破しつつある。先に200〜220円は売り場としたが、東京都のディーゼル車規制強化を引き金にもうひとつ上の相場を目指す展開が期待される。●コメの国際価格が高騰するなか、日産化学(4021)は、農薬を取扱っていることから、農業関連株物色の一環として見直し人気が高まりつつある。信用倍率は0.17倍と大幅な売り長状態とあって踏み上げ狙いの買いが入りやすくなっている!●テクニカル面からは、22日に26万円の二番底を打ち、この日30万円までつけたことで底入れ間近の、昨年11月上場で、顧客管理ソフトを手がけるシナジマーケ(3859・ヘラ)を飛びつき買いしたい!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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