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2007/05/29

◆炭素繊維の東邦テナックス(3403)が8月に上場廃止される。帝人が完全子会社化するためだという。筆者が証券界に入ってきた頃は、日清紡が筆頭株主で<東邦レーヨン>といっていた。そして、入社して1年くらいして帝人と提携した。ずいぶん長い間、東邦テナックス株とは慣れ親しんだ。筆者が入社した中小証券では、大型株の東レや旭化成は商売にならず、中小型株の<邦レ>を売り買いすることが多かったからだ。ちなみに、当時は「場立ち」といわれた我々が取引所内で顧客の注文を執行していた。そこには、すっかりコンピュータ化してしまった今では想像も付かない、取引所内(株価は仲介専門会社の職員が手信号で、若い人にサインを送り、若い人が場内の黒板にチョークで手書きする)や証券会社の店頭風景(ラジオや電話、計算はソロバンが主役。株価はレシーバーを付けた若い株式部員がラジオから流れてくる株価を黒板にチョークで書く。あるいは、値紙(ねがみ)に鉛筆で書き込む)があった。今よりも時間の経過はずいぶん遅かった。■平和不(8803)が、一時14円高の836円まで買われ3月12日以来の高値となり、2月の年初来高値870円が次の目標株価となってきた。その先には05年12月の高値1004円が待っている。「新金融街特区関連株」として人気化しているもの。日銀に対するもう一方の主役である東証の大家は同社だ。筆者が入社した頃の証券会社があった東証前の日証館や兜町平和ビル、茅場町平和ビルなど特区構想内に4ビルを保有。敷地面積は計約1万平米、床面積約6.5万平米となる。

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◆ニチアス(5393)が52円高の1170円と続伸。連日で年初来を更新し、1100円台の上値ネックラインをまさに突破しようとしている。チャートが好転したうえ、原発や石油プラント向け保温保冷工事が伸張していることが買い人気を集めている。もう一段上の相場が期待できそうだ。●日カーボン(5302)は、11年ぶり高値が射程圏内に入った。一時504円まで買われ14日の直近戻り高値507円や、2月26日に付けた1996年6月以来の高値520円を射程圏内に捉えた。02年11月につけた50円のバブル後最安値を基点とした長期上昇基調を描いており、ここまでは12カ月移動平均線がしっかり下値をサポートしてきた。注目は米フィデリティ投信が13.78%、1630万株に持ち株比率を高め、筆頭株主となっていること。先行き思惑を呼ぶとみた追随買いが入っているようだ。●筆者長年の注目株である浜松ホトニクス(6965)が、100円高の3750円と3日続伸。年初来高値3690円を突破した。18日に07年3月期連結業績予想の増額修正を発表し、昨年12月からの上値ネックライン3700円を突破した。次の戻り待ちの売りは4000円手前水準から出そうだが、ここは追撃買いしたい。●日水(1332)が、5月23日に付けた90年7月以来の高値817円をとりにいく構えだ。水産資源は食料資源関連として注目度が世界的となるなか、好人気化しているが、「同社は世界のあらゆる漁業資源にアクセスし、加工から販売までを一貫して行える仕組みを整えた。ここは「強気」を継続すべきだろう。●先に、推奨した日精線(5659)が720円まで切り返した。好業績・割安の好チャート株として見直し買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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