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2014/03/20

◆3月第3週末、日経平均株価は前日比238円29銭安の1万4224円23銭と3日ぶりに大幅反落し、「2週連続で長期相場を示唆する52週移動平均線割れ」となった。19日のNYダウは3日ぶりに反落した。米FOMC(連邦公開市場委員会)後にイエレンFRB議長が会見で利上げ幅が従来見通しよりやや拡大したことが嫌気された。それでも、東京では、円安スタートとなったことから朝方は買いが先行した。しかし、前週の海外投資家の日本株売り越しが1兆円を超えたと財務省が発表したことが伝わり、下げに転じた。後場はもう一段下の水準で引けにかけ冴えない展開が続いた。TOPIX業種別株価指数は全33業種がそろって下げた。全業種下落は前週末14日に続く今月3度目のこと、年初来では12度目となる。そして、内需・外需業種等々が入り混じる散乱した格好となった。■1部市場出来高は前日比1億4100万株増の24億1813万株と2日連続で増加したが、今週は4日間とも25億株台を超えることはなく低レベルで推移した。また、売買代金も1592億円増の2兆236億円と連日で増加したものの、2月6日以降は1兆円台後半〜2兆円台前半レベルで推移・・と低水準から抜け出せない。■銘柄別値下がり率上位5銘柄は、1位が太平電(1968)で84円(14.0%)安の516円。2位はベスト電(8175)が15円(11.3%)安の117円、3位酉島(6333)133円(9.9%)安の1208円、4位はリソー教育(4714)25円(9.6%)安の234、5位は名村造(7014)で81円(9.4%)安の775円だった。■一方、値上がり率上位5銘柄は、1位がエレコム(6750)で144円(7.5%)高の2059円、2位はアウトソシン(2427)96円(7.1%)高の1446円、3位パンチ(6165)は59円(6.0%)高の1046円、4位には●ヤオコー(8279)が270円(5.8%)高の4935円で続き、5位には新家工(7305)が8円(5.6%)高の151円で続いた。

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◆闇夜ではないが、「日本株の代表的指標である日経平均株価が2週連続で長期線を割り込んでしまった」ことは、投資の基本は「売り」ないし、「戻り売り」に変わってしまったということ。●上記ヤオコーは前号まで記してきた目下当欄の中核銘柄のひとつだが、一時4950円と上場来高値まで押し上げられた。全般相場の先行きが読みにくいなかで上昇基調につられた買いが入ったともいえる。もっとも、いったん、全般反発シーンとなった場合は、同社株は逆に、乗り換え売りの対象にもなる。●プリマハム(2281)は4日ぶりに反落したものの、200円台での週末終値で終了した。昨年11月第4週以来ほぼ4ヵ月ぶりのことだ。52週線が207円と上にかぶさっている目と鼻の先。これをクリアできれば、新たな評価の始まりとなるが、全般相場との絡みで週明けはどうなる?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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