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2014/04/07

◆2週間前の月曜の朝、最寄駅まで続く桜並木通りで木の根元でぽつんと咲いた1輪を見たが、今朝は呑川緑道沿いのはるか先のほうまで花びらが散っていく様を見つめながら自転車を走らせた。足元には散った桜の花びらのじゅうたん・・。もっとも、ペダルを踏む足も気持ちも軽くなる季節。■地元商店街は5日土曜日が「桜祭」だった。例年ならタイミングぴったりだが、今年は花びらが散るなかでの催しとなった。曲芸や太鼓演奏等々のお楽しみパフォーマンス、円坐を組んでの宴会・・などあちらこちらで賑わいがあった。ひとの都合で桜は咲いているわけではないが、ひとが楽しみをかねて整備した桜並木道だ。今年も桜は多くの人たちの期待に応えて、日本全国で咲き花盛りとなり、次の年を待つことに・・。

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◆さて、週明けの東京市場で、日経平均は大幅に続落。前週末比254円92銭安の1万4808円85銭引けとなり、3日ぶりに1万5000円台を割った。各国金融・証券市場に注目された前週末発表の米3月雇用統計は、非農業雇用者数が市場予想の20万人に届かなかったとされ、NYダウは上値追いには至らず続落。円は上昇した。海外市場での円高を受け、東京外為市場でも円は対ドルで7日ぶりに反発し対ユーロで続伸スタートとなった。株式市場は朝方から売りが先行、TOPIXは3月28日以来6日ぶりの1200ポイント台割れ。7〜8日の日銀金融政策決定会合では一部にあった追加金融緩和期待は薄れたとの見方が支配したことも重しとなった。■前週末には、3月前半の戻り相場で上値ネックラインとなった75日移動平均線を再び上抜く場面があったものの、この日の下げで失速した格好。週足ベースでも、この日、中期線の26週線から後退。下値サポートラインである52週線に挟まれたもみ合い相場から上下どちらに放れるか?ボックス相場は3ヵ月目に突入した。出来高は3日ぶりに増加も、17.78億株と2日連続の17億株台止まり。売買代金は1兆6658億円と3日連続で2兆円台割れ・・。引き続き、上値トライには市場エネルギー不足を吹き飛ばす海外からのグッドニュース待ちしかない!暗躍?するのは、為替市場動向をうかがいつつ売買を繰り返す海外ヘッジファンド。しかし、1月に稀に見る暴落相場となった東京市場だけに、2〜4月相場が、1月末終値1万4914円を挟みもみ合う展開が続いていることもあり、ここからは、中期線前後を、「戻り売りゾーン」と捉えるべきか!

◆吉野家HD(9861)が6日ぶりに反発した。前週末4日に前14年2月期連結営業利益が前の期比16%増の21.79億円となり、従来計画の16億円を上回ったと発表したことが材料視された。牛丼の倍の価格帯である「すき焼鍋膳」の提供を決定したことが主因。「安くて旨い」に加え、「手ごろで旨い」価格帯商品導入が成功したもの。同業他社の品揃えがそろった時に、勝ち切れるかどうか?がここからのポイントとなる!筆者が牛丼好きになったのは同社1号店がある築地近くに勤務した時からだから、もう、13年目に入る。同僚と一緒に出かけ始め、毎週に1回食べるほど好きになっていた。現在、同社は50円のサービス券を配っており、「サービス券を使用して、新しいサービス券を貰う」パターンが続いている・・。株価は同業他社の動向と中期相場を示唆する26週線沿いの上昇基調が続くかどうかがポイント。この日6日ぶりに反発し日足ベースの中期線75日線が上値に迫ってきたが、クリアしきれなければ、週足にも影響しそうだ。テクニカルポイントに差し掛かったここからの動きに注目!■また、堅調だったのはヤマダ電(9831)、ケーズHD(8282)の大手家電量販店。ビックカメラ(3048)、もプラスに転じて終了した。7日付け日経新聞朝刊が、「消費税率が8%に上がって最初の週末。影響に濃淡あり」とし、「自動車販売店や百貨店など高額商品を扱う店舗では3月までの駆け込み商品が大きく、反動減が顕著に出ている」と報じる一方、「家電量販店では想定していたほど売り上げは落ちず」と報じたことから、警戒していたほどに落ち込んでいない税上げスタート時の商戦となったことが投資家の警戒心を和らげたといえそうだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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