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2010/11/22

◆第4週明けの東京市場で、日経平均は前週末比92円高の1万115円4連騰、終値ベースで6月21日以来の水準となった。前週末の海外市場では、中国がインフレ抑制に向け国内銀行の預金準備率の引き上げ(今年5回目)を29日より実施すると発表した。しかし、アイルランドが21日に、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)に対し自国の銀行救済へ支援を要請したことから、欧州財政危機のひとつの不透明感が後退したとし、ユーロが対ドル、円で続伸。中国の利上げで需要が減少することが懸念され19日のNY金先物は2週連続安、NY原油先物は週間で4%下げたが、欧州財政危機の懸念後退が勝った。ただ、財政問題国は残っており、ギリシャに次ぎアイルランドも救済を受けることになっただけともいえる。ただ、直近では、日本企業の今2011年3月期下期への懸念が後退し、来11年度業績は続伸するとの見方が浮上していることは、新たな好材料ともいえる。また、アジア株の大幅上昇に対して、日本株の出遅れ修正段階にあるとの見方もここまで追い風となってきた。日経平均は11月相場でここまで913円上昇し、今年3月の月間963円高に迫る好パフフォーマンスで、9月の年初来安値から15.5%上昇。前週末に回復した200日移動平均線や52週線へのプラスかい離を拡大した。そして、きょうの終値で今年大発会寄り付き1万609円にあと494円と迫った。2年連続年足陰線の後、2年連続陽線を描いて新年に夢を託すことが出来るかどうかが、後、1カ月強の注目点となる?

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◆トヨタ(7203)は一時3315円まで上げ、3346円にある52週線にさらに接近。自動車関連株への見直し買い、もしくは、海外勢の買戻しかはともかく、日経平均が腰折れするまで、もしくは、円安の流れが変わり、物色対象が転換するまでは、買い先行の展開が続く?この日、自動車株で勢い付いたのは300円台のお手ごろ感があり、アジア新興国や中近東向けが好調ないすゞ(7202)。活況裏に連日で年初来高値を更新した。ただ、いすゞの場合、4日以降は、間に、今3月期連結業績予想の大幅増額修正があって、10円安と変わらずの日が1日づつあったきりで、ここ13日間の星取表は11勝1敗1分・・。

◆ならば、マクドナルド(2702)の先行きの相場に期待すべききか。ここまで、何度か「買い」ウォッチング銘柄として紹介してきた当欄おなじみの銘柄だが、8月2日の直近安値1905円からきょうの戻り高値2073円までまもなく4カ月目が過ぎようとするのに167円、8.8%しか上昇していない!そして、6月の年初来高値2093円も攻略していない。その先には08年12月の突飛高シーンでつけた2170円の良いターゲットがある。足元、26週線のプラス幅もやや拡大しつつある。

◆当欄は船出してきょうが1600号・・。04年春から6年半以上が過ぎた。いい時もあったが、厳しい結果を迎えてしまったことが多く、役目を果たせてきたかどうかは心もとない・・。が、中期投資を基本とし、銘柄にこだわりを持ち続けて紹介するとの姿勢は今も変わっていない。繰り返し紹介してきた銘柄には愛着と自信があり、この姿勢はなお堅持したいと思っています。なお、よろしくご愛読のほどお願いいたします。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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