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2006/02/10

◆「節分天井、彼岸底」とは、<年末年始のヤマを乗り切り、2月初めまで突っ走る。そして、一息つく。1カ月半の調整を経て底入れ、反発に向かう>ことをいう。3月の彼岸過ぎには、確定申告を済まし、新たな思いで市場に向かう。そんな図が描けるが、事は簡単ではない。ただ、東京市場は、昨年5月からあるいは8月からすばらしい走りを世界中にみせた。平均株価は8月から今年2月まで44%上昇した。長期デフレに喘ぎ世界に忘れ去られていた割安水準からの出発だったとはいえ、(時価総額2位で)主要な世界株式市場で値上がり率トップクラスの急騰を実現したことはやはり特筆ものだ。8日付けの本欄でふれたが、TOPIXは過去14年間越すに越せなかった1750ポイントに接近していた。そして、<デフレの壁>ともいうべき1750ポイントの上値ネックラインに迫ったところで、いったん呼吸を整えに入ったようなものだ。ただ、この壁を乗りけるには、日銀が「量的緩和政策の解除」に踏み切り、5年間に及ぶ長期の超金融緩和策を解除し、少なくとも通常景気低迷時レベルの緩やかな金融緩和程度に戻す必要がある。ここまで、東京市場はいわば温室のなかでの活況だった。超金融緩和政策による潤沢な資金供給、豊かな流動性と、リストラや中国、ベトナムなどを生産基地化しコスト競争力を強化した企業努力による業績好転を背景にした<デフレ脱却期待相場>ではTOPIX1750ポイントが限界。これを乗り越えるには、いったん調整して、新たな挑戦のための力、政策が必要ということであろう。つまり、日銀が資金供給をしぼりゼロ金利解除しても、景気・企業業績が巡航速度で拡大する状況が生まれることが必要ということであろう。なお、目先のポイントは、来週17日発表の10〜12月期実質GDP、再来週23日発表の公示地価が市場平均予想以上となり、サプライズがあるかどうかであろう。

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◆業績増額修正でも逆に好材料出尽くし感から売られる展開はこれまで個別であったが、きょうは、9日に通期業績予想の増額修正を発表したものの、ここまでの上昇相場の過程で織り込み済みとの見方から同時に急反落した、三菱地所(8802)は増額修正プラス都心5区のオフィスビル空室率4年ぶり4%割れと好条件が揃ったものの他の不動産株とともに急反落した。一方、マツダ(7261)はきょう予想外の通期業績予想の増額修正を発表したことが好感され大幅高し昨年11月の昨年来高値を一気に更新した。三菱地所は金利上昇による将来的な融資や資金の流れを懸念した売りが出るほど株価が上がっていたが、マツダは昨年秋以降550円台が上値ネックラインとなり、全般相場に取り残されていた。出遅れ感から目先資金の買いが入ったようだ。来週は増額修正でも、驚きに新鮮さがあるかどうかがより重要視されそうだ。

◆では、直近の本欄で出番が多く、株価が上場来高値更新中の岡谷鋼機(7485・名)や9年ぶりに1500円台を回復してきたヒラタ(5989・ジャス)は?デンソー(6902)や乱高下している金市場を受けて急落した住友鉱(5713)は?基本的には中期押し目買いで臨みたい。25日線もしくは75日線が下値のメドとみている。前2社の株価についてはより中期的妙味が大とみている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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