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2013/01/15

◆「まさか、相撲でなくなんて。」、とのコピーが日経新聞11日(金)の1ページをつかって目の前に現れた。12日に封切りした錦織良成監督・脚本の映画「渾身」のコピーだ。以前、当欄でこの映画の原作者川上健一がたった一番だけの大関相撲戦を描き込んだ「渾身」に泣かされた話を記したことがあるが、映画が出来たのだ・・。川上健一氏がかつて10年ぶりに「翼はいつまでも」で復活した後、2年ほどたって文庫本化された時、大学の映研で一緒だった目黒孝二=北上次郎がさかんにこれはいいぞ、泣けるぞと書いた書評を読み、さっそく読み、何度も読み返した。そして、スポーツ物を得意とする川上健一本を次ぎ次ぎと読んでいった。と言っても、筆者が読んだのは15冊前後と著作の半分前後に過ぎないが・・。「翼は・・」は、さえなかった野球好きの中学生がビートルズの歌と出会ったことで、自分を主張することが出来始め、ピアノの上手な同級生の女の子と一緒に歌い、ひと夏を過ごし、突然の別れ・・がみずみずしく鮮やかに描かれた。●「渾身」は大関相撲が延々と続く。隠岐の古典相撲一番をビデオで見ているかのように、汗が滴り落ち、力こぶが浮かび、肉と肉がぶつかる、同時に倒れる・・。スポーツ物でデビューし、スポーツ物で才を発揮する川上健一の世界がそこにはある。

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◆さて、マーケットは?日経平均株価は前週末比77円高の1万879円4連騰し3日連続で昨年来高値を更新。海外に続き、東京外為市場でも円が4日続落し、対ユーロでは3日続落。朝方から買いが先行、前場寄り付きで1万900円台を回復した。ただ、後場は、甘利経済再生相が過度の円安の弊害に言及したと伝わり、円安への動きが緩んだことから、利益確定売りに株価は引けにかけ上げ幅をやや縮小したもの。■日特エンジ(6145)が18円安の1017円と続落。14日付け日経新聞朝刊が「スマートフォン(スマホ)用液晶パネル大手が今月から、米アップル向け製品の減産に入った。iPhone5の世界販売が計画を下回っていることに対応」、「日本の電子部品大手にも広がっている」と報道したことが関連銘柄や同社株に及んだ。直近では、スマホ部品好調とのニュースが出ていたが、売り急ぐ動きが広がった。知友アナリストは「不振なのはiPhone5であり、その影響を日本の部品メーカーが受けやすいということだ。スマホ市場は依然急拡大中であり、市場全体としては部品も成長するとみられる。iPhone5不振の背景は、目玉機能のひとつ「LTE」が欧州で使えなかったことや新興国では値下げが進む旧機種が売れていることなど。が、スマホのOSは今やアンドロイドが64%弱のシェアを有し、アップルiOSのシェアは19%弱に過ぎない。日本の電子部品メーカーは技術力が買われ、スマホで先行したアップルに多く採用された。加えて、アップルはスマホのライバルであるサムスンからの調達を減らそうとして日本メーカーに切り替えた。結果、新機種がこけたことで、新機種への部品供給のウエイトが下がったサムスンは影響を受けず、日本の電子部品メーカーが影響を受けることになった・・という(とほぼ丸ごと移して紹介・・)。日特エンジは1300円台が関門となり3月高値から失速。10月安値740円から切り返し、52週線に急接近。これをクリアできれば「押し目買い」となる。■Rフィールド(2910)は52週線沿いの上昇基調にあり上離れが目前。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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