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2008/01/08

◆日経平均株価は5日ぶりにテクニカル的反発した。7日の米国株は方向感の乏しい動きだったが、東京市場では取引時間中前半のアジア株堅調もあって、寄り付き直後に2006年6月以来1年7カ月ぶり安値1万4365円まで叩かれた後、自律反発狙いの目先資金の買いや機関投資家の買いが優勢となっていった。業種別値上がり率トップとなったのは直近の下げが大きかった海運株で、06年春以来下落基調が止まない銀行株が2位となったのも、積極的な買いではなく、大きく下げた銘柄のリバウンドを狙う動きが中心だということか。海運株の場合は、バルチック海運指数が11日ぶりに反発したことや外資系証券が商船三井(9104)など大手海運3社株を新規に投資判断「買い」とし、目標株価を上値に設定したことが後押しした。ただ、長期上昇相から間もない海運株は数カ月単位での反騰局面はあっても、リバウンド相場の域を脱しえないであろう。先にそれだけ大きな相場を出し切ったと見ている。

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◆この日の動きのなかで注目は、中東、ロシア関連株。例えば、ゼネコン大手株。公共事業に期待ができない国内の状況は極めて厳しい。しかし、NY原油先物が1バレル=100ドルと高騰したことを背景に、従来とはケタ違いのオイルマネーを獲得した中東産油国が自国のインフラ整備へ巨額の投資をするなか、日本の建設関連企業の受注額も伸びているという。例えば、大成建(1801)は新ドバイ国際空港工事を進めている。国内で国鉄時代の鉄道建設に実績が豊富だった大林組(1802)はUAE(アラブ首長国連邦)ドバイでの新交通システムなど新鉄道を受注。鹿島(1812)も大林と同じだ。株価に勢いがあったのは清水建(1803)だが、これは他の大手建設株人気に押し出されたような連想買いが入ったようだ。値動きの良さに短期資金が飛び乗った面もありそうだ。●建設株人気と外資系証券が新規に「買い」の投資判断で、前日の700円割れから急反騰したのは本欄長期銘柄の東急(9005)。外資系レポートでは、「今年3月に発表が予定される次期中期計画で非鉄道事業の効率性重視の姿勢がさらに高まる可能性が高い。渋谷駅周辺を中心とする大規模開発計画など株価に織り込まれていない」と指摘している。もっとも、現段階では、まだ値動きが素直でなく、振り回される可能性も強い。どんと構えて取り組むべきか。■原油高の幸運を活かしたのはロシア。サハリン開発では最後に悪の本領を発揮した「危険な国?」だが、トヨタを始めとした自動車から資源エネルギー関連まで幅広い事業で日本企業は進出している。当欄では、医用電子機器専門メーカーのアロカ(7704)をロシア関連小型株として注目する。ロシアの医療費拡大を背景に画像診断装置や血圧診断器が伸びている。今期連結業績は減収減益ながら新興国向けに超音波診断装置が伸びており、来期以降に期値感が広がる。11〜12月の安値時にも200日移動平均線を割り込んだところを底値とした上昇基調を持続している!

◆7月の洞爺湖(環境)サミットを控え、高人気は再生可能な自然エネルギー・太陽光を利用した太陽電池関連株。太陽電池製造装置のNPC(6255・マザ)は09年夏メドに製造装置生産能力を倍にする意向だ。●超値がさ株化が期待されるのはアルバック(6728)。薄膜型太陽電池製造装置を量産化し、12年6月期売上高を1000億円に拡大すると壮大な話を持ち、チャートも美しい上昇基調にある。06年2月の上場来高値更新から一段上の相場入りは秒読みの段階と見ている。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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