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2007/01/29

◆<三菱グループ株注目+原発関連株>の大型株として三菱重工(7011)が4日連続で98年1月以来の高値を更新した。先週までの2週間の急騰で、05年12月、06年4月の2度撥ね返され、98年1月以来の上値ネックラインとなっていた600円処を一気に突破した後は、動きに弾みがついた。どうやら、原発関連株が当面の話題セクターとして人気を得そうだ。■先週、「インド政府が電力需要の急増に対応するため、今年4月からの5カ年計画で18基の新たな原発を作る」と報じられたことが原発関連株人気化のきっかけ。発電能力は現在の約6倍に拡大するという。インド政府の交渉先が米GEなどであり、日本でGEと提携しているのが日立(6501)であり、フランス企業と提携しているのが三菱重工ということで、今回の原発関連人気は、東芝(6502)ではなく、日立と重工に傾いた。■そして、新日鉄(5401)株人気で先鋒役となったのが太平工(1819)、大平洋金(5541)など新日鉄郡団のキラ星だったように、●原子力炉容器など発電所部材を手がける日製鋼(5631)が6日続伸し90年3月以来ほぼ17年ぶりに4ケタ台を回復。●原発向け二次冷却用ポンプを手がける帝国電機(6333)は前週までの2週間の急騰で99年の上場来高値に買われ、目下、全般人気を先導している。■原発の場合、米国ではブッシュ大統領のエネルギー政策の下、原発新設再開が決定しており、欧州でも原発中止の流れが止まった。●高人気化している東洋炭素(5310)は世界に先駆けて開発した等方向性黒鉛材料で、昨年までの住友チタニ(5726)的相場に発展中だ。原発向けなどに展開していることで火がついた。●本欄で原子力関連本流とした東芝(6502)はフラッシュメモリ工場の着工を延期するなど、半導体事業が厳しいことから、軟調展開が続いている。だが、東芝プラ(1983)は粘り腰から、上げに転じ、日立プラ(1970)もまた、24カ月線に下支えされ上昇基調入りを鮮明化させている。

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◆12月4日号紹介の任天堂ゲームソフトを手がけるハドソン(4822・ヘラ)はこの日1日で15%弱急騰した。本欄紹介日からだとどのくらい上がったことか・・。先週末発表の今3月期第3四半期業績の好調ぶりを好感したものだが、ここからは利益確定売りを先行させたい。同日紹介のCS放送のWOWOW(4839・マザ)も大幅高した。●また、新興プラン(6379・東2)は業績スコブル好調を背景に4ケタ相場固めを終え、91年11月以来の1100円台に上ってきた。引き続き、買い注目したい。

◆この日、Webサイトで買い推奨したのは、31日に第3四半期業績を発表する日バルカー(7995)とグループ&業界再編に思惑が膨らむ好業績、上場来高値更新の興銀リース(8425)。前者は1年強の三角保ち合い上放れから一段高の相場を期待。後者は、ボックスを上抜き上位上来高値を付けた後の押し目を買い、一段上の相場に乗りたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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