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2010/10/29

◆東京外為市場で円は続伸し、一時、25日の15年半ぶり高値1ドル=80円43銭にあと10銭と迫る場面があった。昨夜、夢をみた。どんな素晴らしい未来があるから日本円を買っているの?と質問し続ける夢を。答えが出てこない内に朝が来てしまった。日本の円が安心通貨?日本の現況をどう贔屓目に見たとしても、「日本円売り米ドル買い」ではないのか!日本円が安全資産?確かに、今しばらくは、過去資産の食い潰しでやりくりできるだろう。が、この日本丸は、どこに向かっていこうとしているのか、そのためにどう動いているのか、まるでみえない。どこからか神風が吹いてくるのをまっている?あるいは、S・ベケットの「ゴドーを待ちながら」のように、ただ、なにかを待望しながら待っているだけ?・・と。

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◆日経平均は前日比163円安の9202円と続急落。TOPIXは小幅ながら5日続落した。朝方発表された9月鉱工業生産指数は前月比1.9%減と市場予想以上に悪化、円は対ドルで続伸し、一時25日の15年半ぶり高値80円43銭にあと10銭と迫る場面があった。加えて、日本を除く主要アジア・太平洋9市場のうち中国、香港など7市場が下げたことも嫌気された。■28日の米国市場では、「ドルは国債購入など追加金融緩和を実施することで価値が下落するとの見方から売られ、円が買われた。これを受け、NY金、原油先物は反発したものの、NYダウは続落した」という。アメリカではこれまで、過剰流動性に後押しされ、強気で攻めてきた、「いいとこ取り」が続いた。が、一転、「悪いとこ売り」に転じた?わからない。しかし、相場は、一方に大きく傾きすぎれば、反動で、逆の方向に跳ねやすくなる。問題は、何がきっかけとなるかが分からないこと。■日経平均は今月末も150円を超えて下げた。これで、4月30日に133円高した後は、5月から10月まで6カ月連続で150円以上下げて月末を終えたことになる!10月相場では、26週移動平均線に上値を抑えられた格好となり3週連続で陰線を引き、月足では6カ月連続で24カ月線に上値を押さえ込まれた格好となっている。当欄では、基本、中期買い銘柄を紹介することとしてきた。しかし、夢ではないが、戻り売り銘柄も打ち出さねばならない?もう少し、考えてみよう。

◆さて、中勢上昇基調銘柄を基準している当欄で、直近の紹介では、メッセージ(2400)が高寄り後下げに転じ、結局、前日と変わらずで終った。低価格の老人ホームで業界トップの利益率の同社、「Cアミーユ」への期待から200日線や52週線が下値を支える?引き続き、この日、2000円とび台まで下げた後、上げに転じたマクドナルド(2702)とともに期待を持って買い場を探したい。●また、太陽電池製造装置のエヌピーシー(6255)は5月の年初来安値1332円で底入れ、今週は1930円まで上昇、52週線にタッチしたところで、小幅陰線の十字足に近いチャートとなってしまった。全般の崩れに対応できなければ、大きく下押しそうだが、1600円台前半にある26週線まで上げることがあれば、突っ込み買いチャンスなる。ただ、下げっぷりがあまり良くないと、買いの目は消えるだろうが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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