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2015/09/18

◆週末の東京市場で、日経平均株価は4日ぶりに反落し前日比362円06銭(1.96%)安の1万8070円21銭で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は定例会合で政策金利の引き下げを見送った。世界経済の成長見通しが不透明になっており、短期的にインフレに一層の下向き圧力をかける可能性が高いと指摘した。労働市場の改善や2%とするインフレ率目標に戻るとの確信を得られた場合に目標金利のレンジ引き上げが適切となるとしたとの報道もあった。米国株はNASDAQ指数が3日続伸もNYダウなどは3日ぶりに反落した。円はNY市場で7日ぶりに1ドル=119円台と上昇し、東京外為市場でも4日ぶり119円台と反発展開となった。加えて、週明けは土日と祝日計5日間の休みを挟むとあって、朝方から売りが先行し、30分強で1万8000円とび台へと下落。その後、1万8200円台まで戻したものの、利益確定売りなどに引けにかけて次第に上値が重くなっていった。業種別株価指数は全33業種中32業種が下げ、情報通信1業種が0.15%の3日続伸となったのみ。8月11日に2001年5月以来となる高水準を回復した後は、ソフトバンク(9984)の動きに添った格好で今月15日まで大幅に下げていたこともあり、押し目狙いの買いなどが入りやすくなっていたようだ。時々ジェットコースター並みの急落急反騰展開が見られるが、9日安値に対する二番底?を見た後、上に向かう上昇エンジンがなお熱く反騰展開へと切り返す力を持っているか?どうかを探る時間帯を迎えた?東京市場休場期間中の海外市場の動きやいかに?もっとも、個別銘柄が相手であり、中長期線上の上昇基調銘柄からピックアップした中期業容拡大期待銘柄、業績悪化などで長期下落した後、新たな兆しが見え始めた銘柄などを中心に引き続きウォッチングしていきたい。

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◆さて、東京市場休場期間中の海外市場の動きやいかに?人気薄の「リート」銘柄では13年7月上場時に57万円でスタートした当欄注目の●星野Rリート(3287)が今年4月に153.4万円の最高値を付けた後は、調整色を強め今週16日には103.2万円と14年9月以来の安値に下げてきた。長期線52週線に支えられた格好だ。しかし、動きの鈍さが気になることから、ここは、二番底確認まで様子見としたい。●海外収益の貢献度が急上昇しているのがアリアケジャパン(2815)。今16年3月期は経常益が14.4%増の86.54億円と4期連続最高更新予想にあるなど業績拡大が続く。畜産系天然調味料で強固な地盤を形成しており、あらゆるカテゴリーの天然系総合調味料メーカーだ。国内でのライバルは皆無というのが、有賀食品流通アナリスト。同氏レポートでは、「最大の特徴は、天然調味料の製造を完全自動化したことで圧倒的なコスト競争力を持ったこと。完全自動化の成功で高純度エキスを抽出することができるため、同時に製品クォリティも高めることができた。そして、これのことは、この数十年間国内にでは追随企業さえ現れない極めて特異なノウハウだと指摘する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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