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2013/05/17

◆日経平均は前日比100円高の1万5138円と反発。前週末比では530円の連続上昇で、取引時間中並びに終値でも本年最高値を更新した。16日、NYダウは連日の最高更新から小幅反落に転じた。低調な米経済指標発表が続くなか、市場が糧としてきた「量的金融緩和策」の出口戦略模索が続いているものの打ち止め発言がちらつく。東京市場では、16日に内閣府が発表した1−3月期実質国内総生産(GDP)は、個人消費と輸出の好調が続き年換算で3.5%と高成長となり、来春にかけ成長加速との期待が膨らみ、政策関連株物色が続いた。また、安倍首相はこの日の講演で、成長戦略第2弾を発表。「設備投資拡大に向けリースを活用した支援制度を新設する」との見方からリース関連株が好人気となった。また、「農業・農村の所得大幅増計画が示される」との声も高く、農機・農薬・肥料・・など農業関連株も急人気となった。加えて、金利上昇が一服したことから、ここ調整色が強まっていた当欄再期待の不動産・含み関連株も物色人気が高まった。■安倍内閣の「アベノミクス」の「3つの矢」成長戦略は前号で記した。農業については不明だったものの、一部浮き上がってきたうようで市場の物色意欲は衰えていない。引き続き、自分得意の銘柄にこだわりつつ、状況をきちんと把握し、咀嚼(そしゃく)して紹介していきたい。もちろん、得意、不得意の分野はある。ファンダメンタルズとテクニカル、そして、市場の流れを押さえながら、時に慌てつつ!?あるいは悠々と構えて市場に向き合いたいものだ。●前号で、「大和で取り上げていないが、シスメックス(6869)は検体検査機器大手で試薬も高シェア。世界150カ国以上に展開しており、病院環境の管理には不可欠。前3月期連結経常は前の期比20%増、今期は31%増の300億円と5期連続大幅増益かつ連続最高益更新予想だ」と紹介したが、かつて、香港・中国で「サーズ」問題が病院を襲った時に、劣悪な病院環境下では同社の検体検査機器がいかに有用だったかが知れわたったが、今も劣悪な医療環境の国はアジア・中近東、そして、アフリカには数多い。もちろん、円安は追い風となる。もっとも、株価は7100円まで付け、株式分割落ち換算後では最高値を更新している。昨年11月安値3325円からは株価は倍化超!月足は昨年10月に陰線を入れたものの、その後、6カ月連続大幅陽線を引いてきた。ここで、「買い」とは無理?だが、ウォッチングは続けたい!●「国土強靭化計画」という言葉はどうにも嫌いだが、ショーボンド(1414)は階段状に踊り場をつくりつつ株価を上げてきた。NIPPO(1881)も先端が尖がったチャートで手が出せない。が、ウォッチングを継続。

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◆プリマハム(2281)は2週連続大幅陰線となった。が、今週は、13週移動平均線にタッチしたところで、反転した。引き続き、13週線、26週線を下値ネックラインとみて、あわてず付き合っていきたいものだ。●セブン&アイ(3382)は手が出にくい上昇ピッチ急の銘柄。全体相場悪化を待つべきか。ダメ押し場面があれば拾っていきたいのだが・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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