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2010/10/21

◆20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会合(G20)は韓国・慶州(キョンジュ)で22日から23日にかけ開催される。かつて、慶州近郊の湖周辺で1週間過ごしたことがある。コンドミニアムを基地とし、湖で遊び、慶州の墳墓をはじめとし歴史的建造物をゆっくり経巡るほか、市内の低層住宅地域を訪ねて歩いた。のんびりと時間がすぎていく街の風景を楽しんだ。が、G20となれば、警備がものものしく、そうはいかない・。

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◆この日、日経平均は前日比5円安の9376円と小幅に続落した。G20を控え、自国通貨安を狙って各国の思惑がぶつかりあっている?そんななか、前場後半に、米ガイトナー財務相発言が伝わっといい円は1ドル80円98銭まで上昇、1995年4月以来15年半ぶりに80円台に突入した。その直後、日経平均は為替が円安に反転するなか一気に9330円台から9470円台に急騰した。しかし、その後は、一気に失速する乱高下場面となり、後場は一転無風。9300円台後半で上下幅はわずか43円の狭いレンジでもみ合う、様子見気分の強い相場となった。銀行株など金融株が値下がり上位を占め、新安値更新銘柄数は前日を上回り、指数以上に弱さを感じさせる展開となった。■20日に発表された米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、「9月から10月初めにかけて景気は概ね緩やかなベースで拡大した」と指摘。これを受け、円は(対ユーロでは1円26銭安の113円26銭となったものの)対ドルで一時80円85銭まで上昇、95年4月以来15年ぶりのドル安円高水準となった。東京外為市場の動きははこの流れを受けたもので、「通貨安競争」の様相が一段と濃くなるなか、乱高下につながったものだ。■NYダウは129ドル高と急反発した。米連邦準備制度理事会(FRB)は景気支援に向け国債購入幅を拡大するとの「金融緩和観測」が広がったことが主因だ。秋に入り、米国では過剰流動性を背景に、何を見ても、どんな経済指標が発表されても、「悪化はしたが、予想は上回った」とか、「経済指標が悪化したから、金融緩和観測が広がった」などとプラス方向に捻じ曲げて強気をぶってきた。そして、自分の背丈以上に積み上がりつつある株式、商品、通貨をなお、上へ、上へと買い上がるバブリーな動きが一段と強まっている。

◆米国では第3四半期決算の発表が本格化しているが、日本でも、9月中間決算の発表が来週から本格化する。20日現在の日経225指数採用銘柄トータルの今期予想PERは15.9倍台であり、バブル期を知る筆者などは信じられない低水準だ。が、これは、成長性を失った証ともいえる。来週以降、しばらくは決算発表とにらめっこの相場で忙しくなる。こんな時、筆者は、非3月期決算銘柄を取り上げたいところだ。●注目のマクドナルド(2702)は12月決算だ。きょうは2045円引け。同社株は07年1月に2100円台を付けた後は、08年12月の2170円をピークに2100円台を突破できないでいる。が、既報のように経営戦略転換、直営店方式からFC方式にチェンジし、利益率はさらに向上中だ。26週移動平均線、52週線沿いの上昇基調にあるここは引き続き、押し目を拾い、2100円台から飛び立つ日を待ちたい。3月決算銘柄では、当欄注目のスクリーン(7735)が上昇ピッチを加速してきた。8月には52週線を割り込んだが、現在は26週線も上抜いた。決算発表は11月8日16時台の予定だ。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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