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2011/08/09

◆日経平均は前日比153円安の8944円と大幅安で3日続落した。前場後半には8656円まで下落、3月17日以来の安値に突っ込んだ。しかし、その後は引けにかけ下げ幅を縮小。8日のNYダウやS&P500種指数が5.5%、6.7%の大幅下げだったのに対し、日経平均は1%台の比較小幅な下げにとどまった。午後に入り中国などアジア市場が下げ幅を縮小する展開となったことから、パニック的な下げを見た後とあって、買い戻しやリバウンド狙いの短期資金の買いが流入し下げ渋ったもの。TOPIXは1.59%安と大幅に6日続落した。■5日の海外市場では、欧州中央銀行(ECB)がイタリア、スペイン国債の買い入れを開始したものの、欧州債務不安は簡単に解消する状況になく、欧州株は大幅に7日続落した。米国では9日のFOMC(公開市場委員会)を控えていたが、格下げに伴う世界景気鈍化懸念から株式市場は大荒れ。NYダウは7月22日の戻り高値1万2751ドルから8日終値1万809ドルまで15.2%の暴落だ。(ちなみに、日経平均は7月22日の戻り高値1万149円に対するこの日安値8656円まで14.7%の下げでほぼ同水準の急落だ。短期的には6月17日安値水準9318円から9500円台までのゆり戻し相場があっても不思議はないが・・。■出来高は前日比12.8億株増の33.2億株と通常の倍近い大商いで、東日本大震災後の3月23日以来のボリュームとなった。出来高面からセイリングクライマックスといえる。ただ、高速取引の時代とあってこの言葉が当たるかどうかは不明。その場合、よく下げたセクター、銘柄が勢いよく上がるものだが、さて・・。●当欄では、やはりサイバー(4751)であろう。ただし、当面の上値は28万円〜30万円台であり、そのの壁は厚く、出遅れたと思った場合は避けたい。下値はいったん200日線、52週線が下支えした格好となっており、短期は27万円台が上値目標となる。●ホトニクス(6965)は7月高値3595円からこの日安値3100円まで下落、200日線にタッチした。3月15日の暴落時には52週線を大きく割り込んだものの、急反騰し翌週から上昇相場に復帰した。今回は26週線を割り込んでの推移となっていることから、26週線割れ水準での短期買いで対応すべきか。 

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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