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2009/10/07

◆日経平均は前日比107円高の9799円と続伸した。6日の米商品市況が急伸しNYダウも続伸。これを受け、世界の株式市場のなかで出遅れ感が強まっていた東京市場にリバウンド狙いの買いなどが流入。金融・不動産株、素材・資源株高から続伸した。6日の米国市場でNYダウは131ドル高と続急伸した。ドルが主要通貨に対し下落したことを背景に、NY金先物(12月限)が1オンス=1045ドルまで上昇し2008年3月に付けた過去最高値を更新し、NY原油先物、シカゴ穀物なども急伸、NY市場で非鉄、金鉱株や素材・エネルギー株などが買われた。また、週後半から始まる7−9月期決算への期待感も買い方を後押しした。■TOPIX業種別株価指数は、33業種中25業種が上昇し、8業種が下げた。値上がり上位には3日連続で金融セクターが入り、輸出関連及び素材・エネルギー関連セクターが連日で上位に並んだ。一方、値下がり率上位は、前日と同様に内需、ディフェンシブストックが続いた。

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◆戸田工(4100)がストップ高。7日付けの日経新聞朝刊が、「素材各社が環境対応車向けのリチウムイオン電池材料に相次ぎ参入する」と報じたことから、テーマ株買いの流れが広がり、関連銘柄が急人気化したことを受け、小型株で動意付いた時の値動きの軽さに定評があり、個人投資家好みの銘柄の範疇にある同社株を物色する動きが広がった。同社は8月に、「当社のハイブリッド車、電気自動車に用いるリチウムイオン電池の正極材の新事業計画に対して、オバマ政権から補助金を日系企業として(電池と部材事業に限定すると)唯一獲得。2015年までに米国を拠点に正極材を生産、年間4000トンの生産体制を構築することを目指す」と発表しており、発表後に、300円台後半だった株価が、ほぼ13年ぶり高値の895円と急騰劇を演じた。その後、調整色を強め、おととい5日に614円まで下げていたこともあって、見直し買いが広がった。

◆日電産(6594) が続騰し7000円台を回復しかつ13週移動平均線、5週線へのプラスかい離も回復した。全般輸出株買いが広がったうえ、外資系証券が6日付けの「HDD(ハードディスクドライブ)台数予想引き上げにより業績予想を増額修正」と題したリポートを作成し、投資判断「オーバーウェイト」(強気)を継続、目標株価を7400円から7900円に引き上げたことから押し目狙いの買いが広がったもの。9月の年初来高値7460円を突破した後、新たなページが始まるだろうが、その規模は読みにくく一気高狙いは止したい。「利食い千人力」でいきたい。

◆ニチイ学館(9792)は200日移動平均線タッチから急反発。外資系証券が新規に「アウトパフォーム」(強気)で調査を開始したことが買いを集めたもの。が、9月相場で圧倒的に売り越した海外勢の手に残玉があるかどうかがポイント。短期急反発後は日柄整理に入っていく可能性が強そうだ。●同じ外資系証券は当欄注目のスクリーン(7735)も「アンダーパフォーム」(弱気)から「アウトパフィーム」(強気)に2段階引き上げた。株価は26円高の337円と高値引けで続騰。しかし、340円台から9月25日につけた年初来高値361円に横たわる4カ月間の上値ネックラインを鮮明な形で突破しなければ、もう一段上の相場はスタートしない。ここは、買いのタイミングが来る時を待ちたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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