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2008/09/11

◆11日、アジア・太平洋15市場が0勝15敗とすべて下げた。米国株は大引け前に急反発に転じたが、「世界の投資マネーが病んでいる」。これまで傍若無人にふるまい勝ち誇ってきたツケを払う時が続いている。東京市場では、TOPIX(東証株価指数)が3月17日の年初来安値を更新した。33業種中値上がりしたのは1業種、小売業のみだった。市場には閉塞感が一段と濃くなっている。日経平均株価は3月17日年初来安値を残すのみの水準に下落し、ドル換算では既に05年8月31日以来3年ぶり安値水準の112.73ドルまで下落している。にぎわっているのは、株価が何十分の1あるいは何分の1になってしまった不動産株のリバウンドのみ。

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◆日米市場とも、足元相場が米証券大手リーマンに揺さぶられる格好となっているが、底流には、あらゆるものを金融・証券化してきた世界の投資マネーが縮小を余儀なくされており、行き場を失ったことがある。米金融不安、景気後退、中国・インドなどアジアの新興国経済変調、原油相場の急落で中東産油国に集まった投資資金が散らされ、世界の金融・資本市場はバブル後遺症に病む。株式市場の安値更新、非鉄貴金属など商品相場も崩落リスク・・。原油価格低迷は、世界経済の落ち込み回避、そして、エネルギー戦略で肥大化をはかろうとしてきたロシア、中東産油国をこれ以上傲慢にさせないためにも必要だ。

◆友人から回ってきたリポートに、「過去5回、シティグループのアナリストが出したファニーメイの"BUY"リポートが分析されている。昨年8月のターゲット・プライス80ドルを皮切りに、概ね下落場面で出され、先月も9ドルで出されたばかり。現在は周知の通り1ドル割れの状況で、ミスリードを繰り返したと批判されても致し方無い。そのシティグループがAIGは大丈夫と言うリポートを出しているようだが、逆に不安心理を煽る要因となりかねない。格付け会社と同様、アナリストの業務も真価が問われている」とある。また、11日、「AIGは米住宅金融のファニーメイとフレディマックの優先株5億5000 万〜6億ドル相当を保有している」と、AIGの保有資産に詳しい関係者1人が明らかにしたと一部報道は伝えている。次は、AIG爆弾か?■このことは、当欄が、手持ち株売却の奨めや売り推奨銘柄をだすこともなく、買い推奨銘柄を発信し続けてきたことに対するきつい叱責にもなる。初夏まで買い推奨し、洞爺湖サミットを過ぎても推奨した原子力、太陽電池・・などエネルギー関連株・・個別銘柄にリスクは乏しくても、その時、その国の「市場リスク」は付きまとっていることに無神経に過ぎた。

◆セブン銀行(8410・ジャス)は2日の上場来高値29.4万円から下落、これまで下値サポートラインとなってきた25日移動平均線(11日現在27万円)で下げ止まった。あさひ(3333)は1日の戻り高値1936円から1685円まで下げ、1659円にある75日線攻防戦に移ってきた。CCC(4756)は8日の年初来高値911円から711円(25日線は674円)まで下落、年間注目株の日化成(4007)は160円台で低迷、そして、ツムラ(4540)、ユニチャペット(2059)、・・など当欄買い推奨銘柄も長期はともかく、目先急落のリスク?

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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