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2007/06/11

◆「月曜日の朝高は要注意」と先人が言ったように、「朝高の引け安」となった。前週末に米国株が大幅反発したことを受け、前週末軟調に終った日本株も買い先行の展開となった。が、結果は、上げ幅を縮小し、日足は陰線で終った。特に、前週末にかけ大いににぎわった銘柄がその傾向で終り、一方、同じ前週末の高値更新組でも、人気圏外にあったり、PER割安感が強い銘柄は上値追いとなった。

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◆「介護」を食い物にした、「国や制度は利用するもの」がモットーといわれる折口会長兼CEOが釈明記者会見を(しぶしぶ)行ったグッドウィル(4723)は4日連続ストップ安で比例配分となった。なお、ストップ安ウリ気配で17万株強の売り物を残した。年金をめぐる社会保険庁のように年金不払いにはうるさいが、年金支給は「顧客」(国民)が尋ねない限り音沙汰なしであり、制度を食いものにしているだが、折口CEOとグッドウィル及び同じ姿勢だ。

◆前週末高かった業種は2つきりだった。内外金利上昇に反応した銀行株と損保株。銀行株は昨年4月に天井を打ち、その後軟調展開が続いてきた。本欄は、銀行株の底入れ、上昇基調転換を期待してきた。みずほFG(8411)はこの日1.2万円高の91.1万円まで買われた。その後下げに転じたが、前週の急反騰、4カ月半ぶり90万円台回復で、利益確定売りに押されたもの。既に、前週末に52週移動平均線を上抜いており、今期経常益大幅回復で予想PER14倍台には割安感が強い。しかも、中間期末までに1500億円を上限とした自社株買いを実施する。海運株、鉄鋼株、商社株などこれまで、市況産業ということでPER割安は当たり前とされてきた業種でも見直しの動きが広がった。金利上昇を追い風に銀行セクターは上昇基調入りを鮮明化しつつある。●みずほFGと逆風下の三菱UFJEG(8306)を中心に、●含み資産株の代表的存在でこの日も年初来高値を更新し上昇基調を強めている京都銀(8369)、●リテールで強みを発揮し海外勢から高評価のスルガ銀(8358)を主役銘柄として注目する。

◆PER修正高に入っているのは自動車・部品株も同様。●トヨタ車両組み立ての関東自動車工業(7223)が年初来高値を更新し、89年10月の上場来高値1910円突破を目指す。今08年3月期連結経常利益は過去最高更新見通しで1株益は140円。PERは12倍台だ。●アイシン(7259)は今3月期経常益は連続最高更新見通しで、PER18倍台。昨年2月の上場来高値にジリ高基調で迫っている。●懸架バネや精密品を手がけるニッパツ(5991)は、5月の4ケタ割れを基点に上昇波動へ転換、今08年3月期連結業績は売上高から純利益まで揃って過去最高更新見通しで、予想1株益は77.9円でPERは14倍台。押し目を拾いたい。

◆株価変身期待は日ギア(6356・東2)だ。年初来高値更新だが、連続経常最高益更新の主要な原発関連株として、押し目買い推奨する。この日は1996年8月以来の高値だ。これから、本欄注目株として紹介が増える!●日銀(8301・ジャス)が年初来高値を更新し、●含み資産株として本欄推奨の片倉(3001)も年初来高値を更新した。2200円をはさみ小動きに終始してきたが、昨年7月底値の上昇相場への期待継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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