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2008/05/12

◆出来高16億株、売買代金2兆円とパワー不足ではあるが、円高が一服した後、日経平均株価は3日ぶり反発に転じた。そして、アジア・太平洋15市場の星取表は11勝3敗1休場と堅調だった。12日の米国株が上昇することを先取る格好だ。ただ、値上がり率上位は前週末9日発表の好決算、業績増額修正銘柄がズラリと並び、値下がり率上位にはその反対に減益決算組や業績減額銘柄が並ぶ単純で分かりやすい動きだ。その3月期決算の発表は今週15日がピークだ。3月17日安値を基点とする「悲観のゆり戻し相場」は、前週、中勢相場を占う意味で注目される26週移動平均線を回復したところで、利益確定売りを浴び、一息ついたのは当然か。

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◆この日、全般相場が上げに転じたのは為替が円安に転じた後のこと。もっとも、TOPIX業種別株価指数は値上がり17業種に対し値下がり16業種と分かれた。為替前提を1ドル=100円としている輸出企業は多く、105円に向かってぶれると輸出株は買われ、100円に向かうと売りが先行する。気になるのは、<原油、非鉄・貴金属からコメなど穀物まで国際商品市場がかつて想像も付かない高値にあり、中国、インドなど新興国のインフレが進行している>ことだ。「ものみな歌で終る」(花田清輝)という筆者が好きだった歌舞伎の始まりを扱った演劇のタイトルがあるが、「相場も物事も全て最後はバブル破裂の大団円で終る」。そして、その後の惨状はバブル崩壊後の日本の株式市場と日本経済を通じて我々は身にしみている。

◆古河電池(6937)が500円台に乗せてきた。1997年2月以来11年ぶりのことだ。12日の取引時間中に発表した今3月期連結営業利益予想が大幅増益見通しと前期の黒字転換に続く好業績見通しだったことが交換されたもの。背景は自動車用鉛電池の値上がり。原料高の価格転嫁がうまくいったため。●ならば、古河電池以上に株価妙味が大きいのはリチウムイオン電池を手掛けている新神戸電機(6934)であろう。決算を発表した4月23日終値は485円。同日から6連騰し、今月2日の4円安をはさみ再び4連騰で12日には734円と一本調子の上げだ。前08年3月期連結営業利益は前の期比15%増の57億円と過去最高を更新。車用鉛電池の価格転嫁が寄与したもので、配当は1円増配の10円とし、今期営業利益は前期比14%増の65億円で売上高から純利益まで連続最高更新見通しにある。(予想1株利益58.9円でPERは12.1倍と超割安!)業績好調+(日立グループで同社が開発の核となる)リチウムイオン電池関連株として、4ケタ相場があっても当然と見るがどうか。ちなみに、最高値はバブル最終期の1990年7月に付けた2330円だ。福田首相の7月洞爺湖サミットの目玉というべき「低炭素化革命」実現へ「燃料電池車の開発」を謳っており、その目玉がリチウムイオン電池搭載車の開発だ。1月安値から倍化達成し、昨年5月高値769円前後もしくは93年〜2000年高値圏の800円台後半でもたつく可能性が高いが、日電工(5563)や中央電工(5566・東2)並みに人気化要素を持ち合わせており、まず、打診買いしたい!

◆太陽電池事業に進出するTAIYO(6252・東2)は150円〜160円処が目先一番大事な水準。上値を切り上げる展開となれば、後は、200円目指し攻めるだけ!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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