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2007/01/26

◆日経平均は続落した。が、下落率は0.21%にとどまった。25日のNYダウが119ドル安、0.94%下落したことから見れば、東京市場は「頑強な展開」だった。一喜一憂しても始まらない。新日鉄(5401)が一転急落し、日経平均が週足陰線となった本年大発会の週、先行きいかなるやと警戒心が強まった。しかし、きょうまでの3週間は大型主力株を中心に急ぎすぎとの見方はあるものの、順調な展開だとみてよい。月足もまた、今週終値水準で終れば、結構な展開だといってよい。今週から本格化した3月期決算企業の第3四半期業績は半導体関連株、貸金業(ノンバンク)などを除けば順調だと見てよさそうだ。

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◆この日、安倍首相が就任後初めての施政方針演説をした。小泉前首相の時はといえば、施政方針演説日に付けた日経平均の高値を乗り越えるのに、05年11月まで4年半待たねばならなかった。その間に7603円まで下げる厳しい時代があった。自尊心と見栄のよろいを着て、「美しい国」など歯の浮くような美辞麗句を並べ、教育に神話など復古調を押し出すなど、何も期待できそうにない政権・与党だが、民間活力を削がなければよしとするか。今回の上昇局面で日経平均は終値で昨年4月高値を上抜いていないことが気にはなるが、国がこれ以上余計なことをしなければ、今夏にかけて、TOIPXの1850ポイント、日経平均の1万9500円〜2万500円が射程圏内に入ってこよう。

◆人気急降下のブッシュ米大統領だが、環境保護・規制色の強い民主党を相手に最後の2年間どう対応するか悩むことになりそうだ。一般教書では、エネルギー改革をぶったが、原油価格高止まりに非ガソリン化の動きが高まる。原子力見直しでは、東芝(6502)、菱重工(7011)、日立(6501)の大型株3社だ。加えて、日立プラント(1970)、●この日急騰し昨年4月以来の800円台回復となった東芝プラシス(1983)、この日1000円を回復した日製鋼(5631)などに引き続き大いに期待できそうだ。

◆株式含み益の増大化が期待できる好業績株として本欄注目は、まず、岡谷鋼機(7485・名)。25日に1830円まで付けてきた。移動平均線もドンドン良化している。ここは休み場面を丁寧に拾っていこう。●日清紡(3105)は昨年11月安値1092円から上昇ピッチが早すぎる感があるが、これも押し目を強気で拾いたい。●豊田織(6201)は1〜2週間ばかり調整があっても不思議ない。が、値幅妙味が大きいのはやはり、同社であろう。

◆全般急落時に拾って欲しいのは東洋酸素(5310)。●コムシード(3739・名セ)はこの日、韓国オンラインゲーム社への第三者割り当て増資が完了した。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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