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2010/07/16

◆7月第2週末、日経平均は前日比277円安の9408円と大幅続落で終了。TOPIX業種別株価指数は全33業種中31業種が下げる連日のほぼ全面安商状となった。15日の米国市場は、NY連銀などが発表した製造業景況指数の低下を受け下げが先行し。しかし、ゴールドマン・サックスグループがSECから詐欺で訴えられていた件で和解したことや英BPがメキシコ湾での原油流出は止まっていると発表したことを受け、NYダウは引けにかけ下げ幅を縮小しわずかに8日ぶり反落となったものの、S&P500種株価指数は上げに転じて引けた。しかし、東京市場は大幅に下げた。東アジア各国市場も下げたが、日本株に引きづられて下げた格好の小幅な下げにとどまった。日本株だけが大幅安する理由は?■NY連銀やフィラデルフィア連銀が発表した米製造業指数の低下に米景気減速懸念が高まったうえ、東京外為市場で1ドル=87円台と円高が継続(米国では86円台で始動)していることから、外需頼りの国内景気への懸念が高まり、景気敏感セクターを中心に売りが広がっていき、時間を追うごとに下げ幅を拡大していった?そうかもしれない。しかし、現在では、東アジア各国は同様な経済構造となっている。

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◆ただ、テクニカル面からは、日経平均は「買い」の形になっていない。4月に年初来高値を更新したが、翌5月には年初来安値を更新し、6月、7月と3カ月連続の安値更新であり、7月の戻り高値は9807円にとどまり、6月の戻り高値1万251円に遠く及ばなかった。今後、7月6日安値9091円を突破し、昨年11月安値9076円を割り込んでいくことは、日本経済の先行きは相当厳しいと見た結果以外にない!?といっても、悲観人気が暴れまわっているわけではない。1部市場出来高は17億株強、売買代金は1兆円台前半といかにも市場エネルギーが乏しいことを表している。悲鳴が上がる相場など見たくない。が、だらだらと下げる相場ほど始末におえないものはない。相場が見えなくなれば、休むに限る。ただ、寝転がるだけでなく、好奇心のアンテナを張り巡らせあれころウォッチングし、自分の得意分野にむかっていくしかない。

◆そんなか、依然、中期移動平均線や長期線にサポートされ、ゆっくりではあるが着実に上昇トレンド刻んでいる銘柄を引き続きウォッチング銘柄としよう。当欄紹介銘柄では、引き続き、雪国まいたけ(1378)、下値サポートラインはきょう現在488円の26週線。高速鉄道整備関連のナブテスコ(6268)は1210円が、半導体製造装置関連のスクリン(7735)は403円の52週線、ファナック(6954)は9741円の26週線、調剤薬局2位で後発薬製造本格製造開始が近い日本調剤(3341)は2923円の26週線、介護付き有料老人ホームのメッセージ(2400)は18万7200円の52週線、マクドナルド(2702)は1940円の26週線と1866円の52週線がそれぞれ下値サポートラインであり、大きく割り込まない限り継続して注目したい。●なお、クラウド関連株として注目は、さくらネット(3778)の15万8000円の13週線、CTC(4739)は3155円の26週線、2904円の52週線前後での動き・・。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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