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2008/10/01

◆台風の本土上陸が一度も無いまま月が改まり、2008年度相場は後半戦に入った。ここ、東京市場をはじめアジア・太平洋の株式市場は、アメリカ発の金融不安台風に襲われ、青息吐息。世界恐慌を論ずる声さえ聞かれる状況だ。ただこの日は、米NYダウの4.68%高とドル高円安だったことを受け、東京市場は先物主導で買い戻しが先行した。しかし、朝方発表した9月調査の日銀「短観」で景況感が5年3カ月ぶりにマイナスとなったうえ、その調査が今秋の金融危機の引き金を引いたリーマン・ブラザーズの破たん前とあって、現時点での調査ならもっと厳しい結果となったとの見方が広がり、上値は限定的だった。日経平均株価は100円超の上げだが、前日下げ分の22%の戻しにとどまり、日足陰線となった。出来高は20億株を割り込む薄商い。直近で大幅下落した銀行、証券、保険など金融株や医薬品、電気・ガスのディフェンシブストックが値上がり上位の業種となったが、「あすの行方は、アメリカ株次第」との悲哀に変わりはない。下げ止まらないのはばら積み船運賃指標のバルチック海運指数が下げ止まらない海運株。そして、中小不動産の破たんが相次ぐ不動産セクターの戻りもまた限定的なものとなった。

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◆三菱UFJ(8306)は、ゴールドマン・サックスへの出資が吉とでるか凶とでるかが問われるところ。同社にとって9月相場は、9月5日に741円の新生上場来最安値をつけた後は、新生上場来最高の出来高(17.5億株)をともなって反転。長大陽線を刻んだ。問題は、2006年10月以来下降トレンドから抜け出せないでいること。52週移動平均線に対しきっちりプラスカイ離を守りきることが出来るか、がポイント。現時点は52週線にアタックをかけているところ。米金融不安の後退となれば、一気に上昇となろうが・・、先は長そうだ。52週線を安定的に回復し、上昇基調を確認するまでは突っ込みを待っての打診買い程度で臨みたい。

◆当欄がこれまで銀行株で推奨してきたのは、「窓口なし、通帳なし、貸し出しなし」で、提携金融機関の顧客にサービスを提供するATM専用銀行であるセブン銀(8410・ジャス)だ。この「非銀行的銀行」は米金融不安に無関係な、今年2月上場の上昇基調銘柄である。きょうも29.46万円の上場来高値をつけ、4連騰したが、依然、30万円台でも割高感は乏しいとみる。特定株主比率が高く、浮動株比率が5.5%と極端に低いことも、波乱相場の中では有利に働く。

◆先々週、26週線が52週線を上抜くゴールデンクロスを示現したポラテクノ(4239・ジャス)が、7.1万円の年初来高値引けとなった。同社は中小型液晶向け偏光フィルム、プロジェクター用部材が柱。前3月期連結業績の大幅減収減益を受け、今年1月に4.33万円の上場来安値をつけた。4月にダメ押しを入れ、ようやく上昇基調に転じたもので、下支えするのは13週線。長期線の52週線は今週になって上昇に転じ、「買い」信号を発した。大株主に日本化薬(4272)50.1%、有沢製(5208)40.9%で浮動株比率は6.7%に過ぎず、ここから打診買いしたい。<削除とお詫び>前号で「30日の」中国市場についてふれた部分は、中国が30日と今日は祝日休場ということを見落とした不注意によるもの。削除し、お詫び申し上げます。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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