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2011/05/13

◆日経平均は続落。後場寄り後には9550円台に沈む場面があったが、大引けでは前日比67円安の9648円と下げ幅を縮小して終った。12日の海外市場では、ドルが対ユーロで上昇に転じた後、商品市況が反転し、米国株も上昇に転じた。商品市況と米国株は過剰流動性を背景に同じ方向に動いていくパターンが生まれたようだ。一方、東京市場は引けにかけ戻したものの、アジアでは中国、インドなど大半の市場が急反騰するなか、「蚊帳の外」といった感がある。後場下げ幅が大きくなったのは、政府が決定した東電福島原発事故に絡む賠償スキームで、震災前債権放棄など銀行の損失処理の可能性が高まったことが背景。■年初来安値を更新した銘柄が14あったが、その半分が、東電(9501)を除く、中部電(9502)、関西電(9503)など電力株だった。スキームで電力各社が新機構に負担金を拠出することになったことが嫌気されたものだ。また、鉱業セクターは2日連続で業種別値下り率トップとなった。12日にNY原油先物が上げに転じて終ったものの、世界景気の先行きにやや慎重な見方がちらついており、原油先物相場への懸念が生じ始めたからとの声が聞かれた。ただ、過剰流動性相場が崩れるにはまだ時間が残っている感がある。これまでの相場で海外の投資家が余裕を失う状況になっていないからだ。それにしても、52週線を3週間ぶりに割り込んだ東京市場の弱さが気にかかる・・。

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◆ロイターによれば、ギリシャ統計局が12日に発表した2月の失業率は15.9%で、2004年の統計発表開始以来最悪だったという。財政健全化策を展開するが、景気後退が深刻化していることが背景という。15−24才の若年層の公式失業率は40.4%というから、長期政権反対デモが相次いだアフリカ・イスラム国並みのハイレベルだ。来週は財政懸念国の国債入札が相次ぐ。17日にスペイン、18日にギリシャ、ポルトガル、19日にもスペインで予定。スペインは20日に国債償還が控える。一方、欧州連合(EU)では16日に財務相会合、17日財務相理事会、19日には欧州中央銀行総裁が講演予定。この一連の流れに対して米国市場がどう反応するのかが注目される。

◆さて、年間注目株のマクドナルド(2702)は昨年大納会終値2036円に対し、3月震災後に1688円まで見て、きょう2095円の年初来高値を付けた。前にある壁は昨年12月高値2150円と08年12月高値2170円。これを突破すれば、地味すぎるカメの歩み相場からウサギ走りの相場に入るものと期待する。52週線沿いの上昇基調に、買いエネルギーは無駄に放たれることなく、やがて、上昇エンジンとして噴出してくると読みとるのは筆者だけではないはず!?●科研薬(4521)はこの日の場中に発表した前11年3月期連結決算で経常利益が計画を7億円上回り前の期比21%増の137億円と4期連続で過去最高を更新したことや、今12年3月期連結経常利益が前期比5%増の144億円と連続最高更新予想だったことが材料視された。●メッセージ(2400)は24.75万円まで付け4日続伸。週足は下値支持線である26週線から立ち上がった陽線となった。軟調地合いゆえ波乱はあって当然だが、波乱は買いチャンスとみる。●物語コーポ(3097)は高値更新後下げに転じたが、押し目は拾う構えで待ちたい。●再生医療関連のセルシード(7776)は全般地合い好転までウォッチングを継続しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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