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2012/03/28

◆サクラの蕾は依然固いままだが、それでも、小さな蕾のなかにはピンク色がもちらほら見え始めた・・。筆者もまた花粉症もあってこの日は終日、カゼ引き様の少々ボッーとした感じの中にあった・・。

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◆さて、日経平均は前日比72円安の1万182円と3日ぶりに反落した。27日の欧米株式市場では、前の日に大幅高したことから一服気分が強かったうえ、欧州ではスペイン短期証券の入札が目標額の4分の3強にとどまる不調だった。米国では住宅、消費者関連など弱い経済指標の発表があり、欧米主要市場の大半が軟調裏に終了した。前日は米国の宜しき経済指標に米株急騰を受け、東京市場も大震災発生後の高値を更新。前日で3月期決算企業の権利取りの買いが終了し、朝方から当面の利益を確定する売りが先行した。アジア株の大半が下げたことも上値を重くした。しかし、87円前後の配当・権利落ち分を換算すれば10円強のプラスとなる。底堅いともいえる。円が続落したうえ、液晶パネル伊事業が厳しく屋台骨がガタガタとなったシャープ(6753)に台湾にある電子機器の受託製造で世界最大手企業が1割出資するとの報道が好感され、大量の買い注文にストップ高買い気配が続いたこともあって電気機器、輸送用機器、ガラス土石、その他製品の4輸出関連が全33業種中で上昇したことが、日経平均の実質プラスをもたらしたといえる。

◆日経調べのアジアの主な電機メーカーの時価総額によれば、27日時点のシャープが約88億ドル(5497億円)で8位だったのに対し、1位の韓国・サムスン電子は1857億ドル、2位は台湾企業750億ドル、3位はシャープに出資する台湾・鴻海(ホンハイ)グループ389億ドル。4位パナソニック(6752)229億ドル、5位ソニー(6758)211億ドル、6位韓国の半導体関連企業、7位韓国LG電子で、シャープは8位。以前、当欄で記したが、筆者が韓国往来し始めた1980年代前半の韓国電気機器市場では、ソニーをはじめとしたテレビなど日本の家電製品は倍近い価格であっても引っ張りだこ・・。しかし、今やその地位は逆転!シャープは大引けでストップ高比例配分となり、601万株の出来高に対し1130万株の買い注文を残した。同社株は、07年4月にリーマン・ショック前の高値2445円を付け、ショック中の08年秋に554円に下げた。が、おととい26日には467円と1979年10月以来の安値に沈んだ。事業建て直しを台湾企業にゆだねることで、投資家は危機脱出期待の買いを投じた?

◆さて、さすがに大塚HD(4578)も利益確定売りに失速。2200円台の壁を突破してからでも、2460円の上場来高値まで200円強ほぼ一本調子で上げたのだから、200円強の下げがあっても不思議なく、しばらく調整色の強い相場が続いても不思議ない。●一方、08年のリーマン・ショック時の12月に付けた2170円の当面の目標株価に対し、あと9円と迫ったのは、「カメ」さん足のマクドナルド(2702)。先はまだ長そうだが、まずは04〜05年頃の高値2400円〜2500円水準を次の目標株価としよう。たった100円上げるのに1年半もかかったのだから、その分、上に跳ね上がるエネルギーを溜め込んだ筈。バネは飛び切りいい弾みをみせてくれよう。●ウェザニュズ(4825)も長期相場を見る200日線と52週線の両方を上抜いてきた。まだ、揺らぐ場面があれば、拾っていきたい。●東急(9005)はV字型回復とする中期計画を発表も、来13年3月期2ケタ減益予想としたことが嫌われた。が、通常ベースでの下値は380〜390円との見方は不変。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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