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2006/02/14

◆平均株価、TOPIXが3日ぶりに反発した。マザーズ指数も5日ぶりに反発した。が、各市場とも前場と後場では全く違った景色となった。午前中は、きのうの大幅下落を引きずる全市場総崩れの状況が続いた。ライブドア(4753・監理)の上場廃止観測などでマザーズ指数は午前10時半頃には1653ポイントまで下落。連日で200ポイント超の大幅下落となり、バイオ・ベンチャー関連株や携帯電話・ネット関連株はきょうもストップ安や昨年来安値更新が相次いでいた。平均株価もまた、10時20分頃に1万5691円まで下落し6日に付けたザラバ高値1万6777円から1000円超の下げとなっていた。きのうに続き、きょうも前場の総崩れのなか孤塁を守り、午後の反発につなげたのは本欄市場体温計のトヨタ自(7203)の連日の上場来高値更新であり、昨年10月後半から活況相場を他所に眠り続けたマツダ(7261)だ。マツダは04年秋から冬にかけての本欄注目株だったが、10日にサプライズのある今3月期業績大幅増額修正を発表した後、3日で110円超の急騰し連日で昨年来高値を更新し、トヨタ株を応援した。04年秋、マツダは工場火災の後、多くのアナリストが相次いで投資判断を「弱気」や「売り」に引き下げた。今回は、増額修正後相次ぎ投資判断を「強気」や「買い」に引き上げた。本欄はマツダに関して今回は何も語ってこなかった。が、トヨタ自については04年春の本欄スタート直後からトヨタ並びに同社グループそして自動車関連株に対するアナリストの低い評価は見直すべきとしてきた。そして、次世代成長企業として長期強気路線を張る最強の自動車部品大手デンソー(6902)は今3月期予想PER24倍台まで評価されてきた。来期予想PERでは23.1倍だ。売り上げ3兆円企業の4期連続2ケタ経常利益成長に対しまだまだ割安だといえよう。決して派手ではないが着実な下値きり上げの展開が期待できそうだ。■同じく市場体温計銘柄の新日鉄(5401)も午後からの相場に活を与えた。昼休み時間中に、山陽特殊鋼(5481)の持ち株比率を引き上げると報じられたことが鉄鋼関連株を活気付かせたのだ。前場には1月19日以来の400円割れに沈んでいたが、412円高値引けとなったのだ。下から追いついてきた26週移動平均線に下支えられ反発したが、きょうの400円割れが週末から来週にかけての相場の起爆剤となるか注目したい。岡谷鋼機(7485・名)の2000円がらみは買いであろう。

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◆さて、「海外投資家の日本株に対する強気が頭をうった」と伝えられ、市場の警戒心が強まったのは、メリルリンチ証券の1月分の「ファンドマネージャー調査」だが、きょう発表された2月分の調査では、「日本株はもはやもっとも強気の株式市場ではない」となった。そして、世界の投資家の選好は「日本を含むアジア株から欧州株に移った感じだ」という。高値警戒感が強いなかだけに海外勢や個人投資家の動きに留意すべきか。

◆きのう05年12月期決算を発表したダビンチ・アド(4314・ヘラ)は、1月16日に上場来高値109万円をつけた後、弱含みのチャートとなっているが。ヤフー株が全体波乱時の買い増しが成功したように、波乱期にこつこつ拾っていくべきか。しかも、今回は3月3日現在の株主に対し1株を5株に株式分割する。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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