2005/10/27
◆東証1部の年初来高値更新銘柄数は242!!建設株、ノンバンク株、損保株、不動産株、電鉄・倉庫株からの新値銘柄が目立つ。圧巻は<地銀株>の多さだ。銀行株の場合は、さじ加減ひとつで益出し・損失計上が分かれる。それでも相次いで業績予想を増額修正していることが投資家の買いを誘う。日銀は先に、「デフレ脱却は地方にまで及びつつある」としたが、地銀株買いにお墨付きを与えたようなもの。値動きのいい銘柄に付くのが最大の投資手法であるネットからの超目先資金の買いが大挙して入ってきている。上に列挙したセクターは「内需関連株」でくくることができる。ちなみに、きょう業種別指数で安かったのは、内需ハイテクの医薬品株と外需ハイテクの電気機器及び精密機器の3業種のみ。残り30業種はプラスとなった。国内要因では動きようがない外需ハイテク株の場合、やはり米国株高の後ろ盾が必要なようだ。
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◆本欄では、8月の急騰後に三住海上(8752)を中心に損保ジャパン(8755)など損保株を買い推奨したが、あえて無視したミレアHD(8766)があっという間に損保株の主役を奪還した。きょう上記3銘柄とも7%近い大幅上昇で年初来高値を更新した。三住海上は9月21日以来1カ月ぶりに高値更新したここから追撃しても面白そうだ。ミレアの場合、三菱自(7211)が人気化した9月中旬から、他の損保株に遅れて上昇ピッチを加速したものだ。■その三菱自は、きょうの日経金融新聞1面トップで、「株価急騰の虚実」“アナリスト弱気、個人は復活の夢”のコピーで取り上げられた。時価総額が上場来最大となった同社株だが、きのうもゴールドマン・サックス証券が「中立」から「弱気」に引き下げたように、アナリストのほとんどが「売り」、目標株価50〜70円台としている。本欄も基本は同じ考え方であり、買う勇気(蛮勇)はない。一方、相場に付いてなにも分からない筆者の妻はまだ三菱自を買う気でいる(「冷や汗もの」と思うのは筆者ばかりか?もちろん、筆者も日足チャートから買ってもいいよと妻に助言するときもあるが・・)。三菱自もそうだが、足元、全般相場が買い方主導の需給相場(もちろん、デフレ脱却期待、景気回復基調持続。企業業績回復という環境面の良さが背景にある)である。相場は調整局面にあるとみており、直近、優柔不断が続いてきた。しかし、本欄の言うように、調整期間が3〜5週間であるならば、11月入りを来週に控えたここは積極買いしなければならない。自動車関連株及び内需株主導の年末相場に突入するか!?
◆自動車関連では、きょう年初来高値に後1円と迫ったPER17倍台の日精工(6471)、ニッパツ(5991)、来春、本郷(3425・ジャス)と合併しふた回り大きくなるヒラタ(5989・ジャス)の中期強気を継続する(ちなみに筆者は後半の2社を<インド関連株>として捉えている)。