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2006/04/27

◆明日28日の東京の空は久しぶりに青空が広がるという。4月、東京の空は雨か曇りの日々が続き、日照時間は随分と少なかった。5月になれば夏日の日が増えるか?東京株式市場も4月上旬までの勢いは失せ、重い空気に覆われた日々が続いた。26日のNY株が2000年1月以来6年ぶり高値となったうえ、ホンダ(7267)が株式2分割と増配を発表したことから3日続伸した。が、勢いは前場で後退。個別銘柄重視の展開となった。発表が本格化した3月決算の好悪で極端に上げ下げが分かれる展開となった。ネット投資家は決算が発表された瞬間に如何に早く買う(もしくは売る)かに勝負をかけている。明日のことは全く関係のない超短期勝負の繰り返しだ。しかし、読みは難しい。同じ前期過去最高益、今期続伸予想でも、(1)今期増益率がアナリストの予想平均を下回った、(2)低増益率だった、(3)四季報予想を下回った、(4)直近株価が大きく上げていた場合・・などは売られる。「今期経常大幅増益で純利益が減益」の場合は、どちらを重要視するか銘柄によってことなる。つまり、業績発表が同じような前期結果と今期予想でも株価が同じ結果をうむとは限らない。■例えば、本欄次期成長株と期待のデンソー(6902)がきょう昼休み中に決算を発表した。発表前80円高まであったが、発表後は一時170円安まで下落、終値は80円安の4500円だった。自動車関連株高のなかでは少数組の安値派だった。今期予想経常増益率を3%としたため、市場予想平均を下回ったとの見方が広がり売りが加速したのだ。本欄は、<21日に上場来高値を付けた。当面は利益確定売りなどで上値の重い動きが続く。が、会社予想は慎重で、先行き増額含みと見て>おり、基本的「強気」は変えない。◎また、ホンダ系自動車部品メーカーのエイチワン(5989・ジャス)は前場48円高した後、午後2時頃に決算を発表。今期利益面の予想増益率が会社四季報予想を大きく下回ったことから一気にストップ安まで急降下、結局、266円安の1464円で終った。合併2社の前期単純合算比大幅増収増益ながら、「会社側は今期の世界景気をシビアに見、自動車需要を微増とした慎重な予想を発表した」と本欄はみる。期中の増額を期待するとともに、ホンダ部品メーカーの中で重要な地位を占める企業になっていくとみており、調整一巡を待って再度奨めていく予定だ。

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◆さて、ソニー(6758)だ。きょう引け後発表の今期営業利益は前期比48%減の1000億円となると発表した。前期は、苦戦していたエレクトロニクス事業の赤字幅が大幅に縮小したが、今期は年間でも黒字化が見込める可能性がある。しかし、次世代ゲーム機「PS3」関連費用の積み増しが利益を押し下げる。株価は1月下旬の第3四半期決算発表後の、「軟調だが、下値は限定的」だった動きと似たものになるか!?

◆加工食品の卸売トップの菱食(7451)が昨年抜けきれなかった3400円台の壁を突破した。99年に業容拡大を先取りし年初から1年間で4倍化した後は長期下降トレンド。今年3月に2番底を打ちようやく中長期上昇基調入りしたと読む!99年初めから強気したように、ここから、「強気」の追撃銘柄とする。(訂正)前日の1行目、<04年4月から「丸3年間」は、「丸2年間」の間違い>でした、お詫びし訂正いたします。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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