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2004/08/05

◆きょうの株式市場は終日無風。なかで銀行のサンドバックと化しつつあるのはダイエー(8263)。UFJグループは金融庁の執拗な攻めにギブアップ、MTFGの軍門に下ろうとしている。約束を反故にされた住友信託はUFJとMTFGとの交渉停止を求め東京地裁に訴えた。UFJは地裁からの交渉中止命令を受け高裁に抗告。そして、UFJはダイエーの再建計画では早期再生困難と評して見直し要求。先にはりそなグループが金融庁の厳しい攻撃に耐え切れず一時国有化。UFJは国有化される前にMTFGとの統合で危機脱出を図ろうとしているわけだが、三井住友FGの呼びかけには聞く耳を持たない。そこには、株主に対する考慮は何もない。米国ではM&A(企業の合併・買収)とはいくらで買うか買収価格を提案して競いあうもの。UFJはMTFGにいくらで身売りしようとしていると株主に説明したことはない。密室の中で売り渡そうとしている。プロ野球で2リーグ制継続を訴える選手やファンを完全に無視し、来年は1リーグ制でスタートするとの暗黙の了解のうちに動く主力経営者サイドの考え方と同じである。UFJは支度金つくりへ少しでも貸し剥がそうとしダイエーの分解を狙う。ダイエーは190円安値引けで連日の年初来安値更新となったが、買いたくはない。買うのはダイエーの稼ぎ頭OMCカード(8258)。75日線で下げ止まり1000円台を回復。買収合戦に期待感強い。■低位自動車関連株の日ピストン(6461)は移動平均線が190円処に収斂してきた。200円台前半の壁突破に期待。◎中央電工(5566・A)は基調の強さに注目しよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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