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2005/08/09

◆きのうの米国株は、NY原油先物が過去最高値を更新した上、金利が上昇したことが嫌気されナスダック総合指数が4日連続安、NYダウとSP500種指数が3日続落となった。しかし、東京市場では平均株価以下全主要指数が上昇した。市場では先週来、「郵政否決・衆院解散」に伴う政治空白の声が懸念されていたが、海外勢が冷静だったことから不安感は薄れた。外資系証券の寄り付き前の注文状況はきょうで11日連続の買い越しとなった。外資系証券の郵政否決後のレポートでも東京市場に対し強気の姿勢が示され、目先海外勢の売り転換への不安感は解消した。企業業績では、4期連続経常増益に対する自信を深め始めている。そしてきょう2時に発表された6月の機械受注統計では、市場予想を大きく上回る前月比2ケタ台の伸びとなり、景気への不安感は払拭された。直近大きく下げた新興市場には自律反発狙いの買いが入り、東証1部市場でも幅広く買い戻しや押し目狙いの買いが入った。先週5日の値下がり銘柄数1418にお返しをするようにきょうは値上がり銘柄数が1455となった。TOPIXの業種別指数では全33業種が揃って上昇した。(なお、本欄は、「相場は基本中期強気」の姿勢で臨んでいる)。

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◆原油・資源高を受け大手商社が年初来高値を更新し、景気敏感セクターの鉄鋼、機械などの専門商社が揃ってにぎわった。山善(8051)が先行し、ユアサ商事が(8074)が大商いで年初来高値を更新し、後を追った。◎ここから注目は、三菱系の機械商社西華産(8061)。4月以降の下値サポートラインとなっていた26週移動平均線をここ2日間下回っていたが、きょうは活況裏に急伸。3月の年初来高値284円への挑戦が始まった。◎また、本欄時々登場の佐藤商事(8065)は2ケタ利益成長でPER9倍台には割安感が強い。水準訂正は進んだが人気セクターだけにもう一段上の相場を引き続き期待している。■新興市場では、◎YOZAN(6830)が不評の転換価額修正条項付き転換社債発行を発表したことが嫌気され、10%超下落した。いったん注目株から除外する。一方、インデックス(4835・ジャス)は75日線タッチ寸前で反発に転じ、◎サイバード(4823・ジャス)は25日線に抵触した後すぐに反転。◎Jストリーム(4308・マザ)も25日線が下支えし反転に向かう。■静かに3月高値に迫っているのは日足移動平均線が修練し三角保ち合いから上放れ始めた奥村組(1833)。1000億円超の手元流動性を有し公開企業屈指の好財務内容を誇る、M&Aがらみで昨年来何度か紹介の注目株だ。強気継続。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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