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2005/12/02

◆平均株価はきのう5年ぶりに1万5000円台に乗せた勢いで、きょうは上値を追っていった。午後足踏みする場面はあったが、結局、1万5421円の高値引けとなった。NYダウは「インフレ懸念が後退した」といい100ポイント超急騰し、為替は1ドル=120円台へと円安進行。NY金先物はドル高をよそ目に買い進まれ22年10カ月ぶりに500ドル台を回復した。800ドル台を目指す?今朝寄り前の外資系証券注文状況は売り株数5550万株に対し買いは8410万株とボリュームを膨らませるとともに買い越し幅も拡大した。そして、東京市場は「買うから高い、高いから買う」を地でいく展開となった。業種別値上がり率トップは年初来高値続出の証券株。ここは割安セクターとはいえないが相対出遅れ感からの買いが入ったもの。◎また、昨年来、市場体温計としてきたみずほFG(8411)は上場来高値にあと2000円と迫った後、上げ幅を縮小して終った。三菱UFJ(8306)の11月の月足チャートは、上ひげの長い天井足なのだが、「目をそらしている間に高値を更新しているなんてことになるのではないか」と思えるほどの勢いが今の相場にはある。みずほFGは平均株価が1万7000円をつけないうちに100万円台をつけてしまうかもしれない!

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◆自動車株は、きのう発表した日本と米国の11月自動車販売状況が裏表{国内は散々、米国ではGM、フォードの不振を尻目にトヨタ(7203)、ホンダ(7267)が前年同月比プラス}となったが、市場は為替の円安もあって買いを選んだ。◎デンソー(6902)は180円高の過去最高値3920円で引けた。株式市場では長年トヨタの陰に隠れてその実力が評価されていないが、カーエレクトロニク、エコロジーの両面から収益拡大時代を迎えており、増配も期待できる。PERは25倍台と自動車関連としては珍しく高い水準?だが新年も強気で攻める銘柄として買い推奨する。■小型株では、インド関連株でもある銘柄群に注目したい。◎ウッタル・プラデシュ州で金型・溶接設備などを手掛けるホンダ向けが主力のプレス部品メーカー本郷(3425・ジャス)と来年4月に合併するヒラタ(5989・ジャス)は薄商いが死角だが出来高増があれば付きたい。◎同州の事業統括会社のもとワイヤーハーネスなどの部品を展開する住友電装(6948・名2)は市場が名古屋というハンデがあり、10月以降、高値圏での調整となっているが、PER割安感が相場を押し上げる日はそう遠くなさそうだ。◎07年に工場建設し売上拡大狙うOBARA(6877・ジャス)や◎日立系で富士重、スズキ向けが中心で、87年からインドに進出している国産電(6992・2部)は押し目買い。◎タルミ・ナドゥ州で、関係会社などで自動車用軸受けを展開している大同メタル(7245)は業績過去最高更新、1100円台は押し目買い好機と見る。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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