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2012/01/17

◆方向性のはっきりしない相場が続いている。TOPIX業種別株価指数は33業種で構成されているが、この日は年初から9日目だったが、そのうち7日間で全33業種中30業種以上が上げるか下げるか、明暗がくっきり分かれた出入りの激しい一方通行相場(3勝4敗)となっている。日本独自で走るだけの力を今は持ってはいない相場であり、「海外市場を横目にみてその流れに付くだけの、方向感の乏しい相場」ともいえる。

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◆この日は、16日の米国市場が祝日・キング牧師誕生日で休場だったこと、欧州では、米格付け会社S&Pが16日に欧州金融安定化基金(EFSF)の格付けを最上位から引き下げたものの、先に最上位格付けから格下げされたフランスの国債入札利回りが低下したことがより重要視され欧州株は反発した。ここまで、売りが先導してきた欧州株だが、悲観の裏返しで、いったん、巻き戻しの動きが強まり、上値を試す動きがある程度あってもおかしくはない?■東京市場でも買いが先行。昼に中国が発表した2011年10−12月期国内総生産(GDP)は前年同期比8.9%増と4四半期連続で低下したものの市場予想は上回った。11年の年間GDP成長率が前年比9.2%増と2年ぶり低水準だったことから、金融緩和が期待できるとの見方が広がり、中国株は後場一段高した。つれて、アジア各国市場が上げ幅を拡大、東京市場でも買い方が勇んだ。震災復興関連として買われてきた低位建設関連株人気が沸騰、出来高並びに値上がり率上位をほぼ独占。■出来高は低位建設関連株や材料株人気に前日比4.17億株増の17.62億株と13日の今年最高を7000万株弱更新、SQ算出日を除くと昨年12月8日以来の高水準となった。もっとも、売買代金は731億円増の8231億円にとどまった。売買単価が前日比90.5円の連日大幅下落で467.0円にとどまったからだ。出来高と売買代金の前日比増加した部分の平均売買単価はわずか175.3円に過ぎず全体水準を押し下げたのだ。出来高ランキング・トップ10は、1位が2ケタ台の建設株三井住友建(1821)1.1億株、2位は100円台前半のOKK(6205)、3位200円台の東電(9501)、4位2ケタ台の世紀東急(1898)、5位は160円台の太平洋セメ (5233)、6位250円引け!の野村HD(8604)、7位2ケタ台の大末建(1814)、8位100台前半の日特建(1929)、9位は出来高トップ30の常連銘柄日産自(7201)、10位には2ケタ台の東洋建(1890)がランクインした。上位10銘柄の1部市場出来高シェアは22.6%と前日の18.7%から3.9%もアップした。「相場は時の勢いに付く」ことがポイントとなる時がある。が、いかにも、日本国何処へ?と問いたくなる、全方位相場は、まさに、「マッチ擦るつかの間」でしかない相場。本気で取り組むには、手にある武器・情報は乏し過ぎる。休むも相場だ。半世紀前、1960年代の新宿文化の一翼を担った寺山修司の短歌は、「マッチ擦るつかの間」の後「海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」と続く。が、今ではこの詩もぼんやりとしたイメージしか浮かばなくなったのは、後期高齢者2年生の筆者だけであるまい。

◆当欄の数少ない震災関連注目株・ライト工(1926)は517円の昨年来高値を付けたが、日足は怖い「高値圏での(ほぼ)十字足」に終った。利益確定売りをしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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