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2008/03/28

◆27日の米国株安のほか、前引け後に北朝鮮のミサイル発射説がながれるなか、週明けには3月決算期末を迎える東京市場は予想外に堅調展開となった。1部時価総額上位30社の星取表は26勝3敗1分となり、日経平均株価は215円高となった。直近軟調展開が続いていた中国市場で、上海総合指数が上げ幅を拡大していくにつれ日・韓・台・香港市場は上げ幅を拡大していった。■来週は4月1日に新年度入り、そして、3月調査の日銀「短観」が発表される。こちらは厳しい結果となろう。また、3月期決算発表を控え業績予想の修正が相次ぐことになろう。また、米国のサブプライム問題に関連する金融機関の損失は、さらに拡大するとみておくべきであろう。もっとも、日経平均のみならず、個別企業の株価は3月17日の安値で悪材料は相当織り込まれていると見てよい。直近は海外勢の動きが止まったことから、売買代金2兆円割れ、売買高20億株割れが続いたが、ボリュームが膨らまないとリバウンドは限定的となる。リスクは米国のリセッション(景気後退)と国内政治が不透明感を一段と濃くしていること。福田政権は機能不全で崩壊寸前の様相にある。

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◆新日鉄(5401)が17日安値から100円少々戻した。25日移動平均線へのプラスかい離を回復し、売買のタイミングを図るRCI(順位相関指数)は25日までマイナス80%台にあったが、26日からマイナス幅を縮小し始め28日現在マイナス58.25%まで浮上しており、利益確定売りなどに伴う調整があっても上値を試す動きが続くことを示唆している。■ただ、現在の市場エネルギーでは新日鉄など大型主力株の動きは軽くなりそうにない。好業績もしくは業績底入れ感のある好チャート株を手がけるべきか。ここ紹介してきた、太陽電池関連株、風力発電関連株など代替エネルギー関連株、環境関連株は引き続き注目すべきであろう。臥薪嘗胆が続く日製鋼(5631)など原子力関連株も。●あと、厳しい消費関連株のなかでは、「ユニクロ」のファーストリテイ(9983)が3月初旬に日足ベースの各移動平均線が収れんした後、75日移動平均線が200日線を上抜き、この日8740円まで買われ5日続伸で1月17日の高値を更新してきたことに注目したい。もちろん、いったん利益確定売りなどが出やすくなっているが、昨年11月にW底を入れた後の反発だけに、押し目は拾えると見ている。まずは、来週中に発表される3月度の「ユニクロ売上推移速報」で既存店売上高がプラスとなっているかを確認したい。本当は若干マイナスとなり、株価もいったん調整を入れたほうが先行き相場への期待感は高くなるのだが・・。

◆3月14日号で紹介後順調展開の戸田工(4100)は450円にある200日線を突破できるかがポイント。●18日号で紹介の中外炉(1964)は翌19日朝から急騰、500円が目前に迫ってきた。こちらは、いったん利益確定売りをすべきか。■2月高値を更新してきたのは神鋼電機(6507)。株価のクセの悪さでは定評があるが、今回は三菱重工(7011)が手掛ける国産ジェット機関連及びボーイング社の次期旅客機関連として、そして、小型風力発電装置関連株として人気化したもの。450円水準にある上値ネックラインまで迫れるか注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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