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2015/07/17

◆7月第3週末の東京市場で日経平均株価は前日比50円80銭高の2万650円と5日続伸した。6月24日の終値年初来高値にあと217円11銭とさらに詰めて終了し、週明け以降に期待をつないだ。16日、ギリシャは財政改革法案を可決、金融支援の前提条件うぃお受け入れた。米国では、イエレンFRB議長が上院銀行委員会の証言で、年内利上げを想定しているとの考えを改めて示した。年内の利上げ観測が高まったものの、金融引き締めが過度に遅れて、景気を落ち込ますような急激な利上げをせざるを得ないような状況にならないようにするとも述べた。米国市場では、ナスダック総合指数が最高値を更新するなど、NYダウ以下そろって前日小反落を上回る反発で終了。円はNYに続き東京でも続落、対ユーロでも反落展開となり、朝方から買いが先行した。16日の海外市場では欧州中央銀行(ECB)などのギリシャ追加支援決定もあり欧州株も、独DAX指数が7連騰、英FT100指数は6連騰となるなどそろって続伸(ギリシャは休場中)。 もっとも、6月高値に続く高値圏での週末控えとあって、東証1部市場の出来高は前日比2億5448億株減の18億7408万株と6月15日以来の低水準となり、日経平均の日中値幅も今年最少となる47円73銭にとどまった。

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◆8日付け記事末尾に、「筆者大好きの島津(7701)も前日の最高値に顔合わせした後は利益確定売りに7日ぶりに急反落。下げは大きくなりそうだが、その後、以外高期待もあるか?」と記した島津だが、2日間小安くなった後は4日続伸。1940円と最高値を4日連続で更新した。2000円を前にするが、今期も会社利益予想は控え目。月初には、米国での先進的大学・研究機関との共同研究推進に向け、米東部にある同社開発拠点の子会社施設内にイノベーションセンタ設立。NIHなど研究機関や大学と分析機器の応用開発を推進すると発表している。島津の株式市場でのさらなる展開への期待も高まりそうだ。■アシックス(7036)が4ヵ月ぶりに最高値を更新した。今月1日には19年ぶりとなる国内での350人早期希望退職募集を発表済み。海外は引き続き好調に推移しているものの、国内事業は赤字・・。人員削減による国内収益力の向上に期待した買いが続いている!?発表では、来年1月に新会社を設立すると同時に、新会社とアシックス本体の国内従業員の合計2070人のうち約17%の削減を見込むという。筆者が証券会社調査部時代の1980年代バブル期に同社株は4ケタ台乗せ。バブル崩壊後、98年最安値60円、01年12月75円の修羅場をくぐり、07年8月1890円、13年9月にこれをクリアし、中期線26週移動平均線上の上昇相場となっており、長期線の52週線は2800円台に控えている。まだまだ、全般波乱場面や利益確定売りに調整相場入りを待って拾っていける銘柄と評価したい。■なお、東急(9005)は908円と年初来高値を積み上げ、2009年9月以来ほぼ6年ぶりに900円台を回復した。2007年3月以来の4ケタ乗せに挑むことに!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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