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2009/12/25

◆海外勢がクリスマス休暇とあって東京市場は閑散。1部市場出来高は12.4億株と全日取引で今年最低となり2008年12月29日以来の低水準だった。日経平均は1万494円と4日ぶりに反落。12月相場で急伸した輸出関連株を中心とした主力株に年末休みを控えた換金売りが広がった。そして、今週、8月高値に迫ったところで一服した。今の市場に、一気に駆け抜ける力はない。ラストランでは利益確定売りを先行させるべきか。それにしては、頑強といえるきょうの相場だったと見るのは筆者一人?

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◆週明けは3日間の09年ラストラン。3月に二番底をうった日経平均は6月まで今年最大のおいしい季節を演出し、余勢で8月総選挙での民主党圧勝判明を見て本年の最高値を付けた。その後、円高進行に伴う企業業績悪化懸念、世界の景気回復に遅れる日本経済、11月には対応策がないままのデフレ宣言とあって、海外投資家が離れ9000円とび台まで下落。ようやく政府・日銀による円高阻止の動きを見た海外勢の大量買いに12月相場で1万500円台を回復した。無理を重ねた過去最大規模の来年度予算でも内需回復には黄信号以上は灯りそうもない国内だが、いつだってそれなりに期待できる分野はある。また、米国のほか、中国、インドをはじめとしたアジア諸国、ブラジルなど新興国の成長の恵みが、国内の消費刺激策効果と重なれば、企業業績は緩やかながら回復基調を継続できよう。

◆先に紹介の資生堂(4911)は1月後半、1500円割れの今春以来の安値圏と頑強な上値関門だった1600円台のボックス相場から脱出、1900円台まで上昇した。しかし、年明け相場の動向が気に懸かる。昨年暮れと今年正月以降では物色対象が様変わりした。年末まで堅調展開だった内需系銘柄から、輸出関連など出遅れセクター・銘柄へと入れ変わったのだ。今年も年末から正月明け以降で、物色対象がかわるのか、変わらないのか、判断がつかない。出たとこ勝負となる。となれば、利益確定売りができるならば、週明けのラストランで実施しておくべきであろう。そして、もし、年明けに下げた場合は、そこから買い場を探せばいい。資生堂の人気ポイントは、「国内消費に多くは望めなくなったが、新興国のお旺盛な消費を取り込み、企業成長を遂げつつある」こと。もっとも、今期は、前半の海外不振や円高が響き、経常利益は小幅減益見通しにあるが・・。

◆同様に、中国などアジアへの展開で業容が拡大している企業は多い。すでに人気となった紙おむつの好調が続くユニチャーム(8113)やヤクルト(2267)、味の素(2802)、育児用品のピジョン(7956)など身近な商品を手掛ける企業達だ。また、先に紹介した中国やアジアでの医療インフラ整備に絡み、検体検査機器大手のシスメックス (6869)が海外で好調。世界150カ国以上に展開しているといわれ、今3月期業績は、円高はあるものの経常利益が2ケタ増益と伸張見通しにある。難点といえば、昨年10月安値からこの12月高値まで株価が2.2倍化したこと。年明けに調整あれば、そこから狙っていきたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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