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2014/03/03

◆3月3日、3月相場のスタートであり第1週初めの東京株式市場で、日経平均株価は前週末比188円34銭安の1万4652円23銭と4日続落始した。前週末の米国市場では、SP500種指数が過去最高値を更新し、NYダウは3日続伸して1万6321.71ドルと1月21日以来の高値を付けた(終値史上最高値は今年1月7日1万6500ドル、取引時間中の最高値は同6日の1万6588ドル)!■しかし、ロシアがウクライナへの軍事介入を決めたことで緊迫感が高まったうえ、中国経済の急速な減退と人民元安も懸念され投資家のリスク回避姿勢が強まった。東京外為市場で円が101円台前半と約1ヵ月ぶり高値水準を付けたことを受け、日経平均は一時1万4400円台前半とほぼ400円の大幅下落場面があった。■TOPIXも14.90ポイント(1.23%)安の1196.76と4日続落した。2月20日以来の1200ポイント割れだ。業種別株価指数は全33業種中31業種が下げ、2業種が上げたのみ。値下がり率上位には、利益確定売りに5日ぶり反落に転じた薬品のほか、円高や世界経済への先行き懸念から幅広く売られた輸出関連、そして、ロシア・中国懸念から海運セクターが入った。1位医薬品は2.60%安、2位情報・通信は2.21%の4日続落、3位精密機器が1.92%の3日ぶり反落、4位電気機器1.85%の反落、5位には海運が1.83%の3日続落で入った。一方、値上がり2業種はNY原油先物の反発を受けて国際石開帝石(1605)高が牽引した鉱業で0.99%の続伸、ガス・電気は0.41%の3日ぶり反発。そして、値下がり率下位順の3業種は、1位が銀行0.48%の4日続落、2位証券・商品先物も0.56%の4日続落、3位水産・農林業は0.59%の反落だった。

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◆日本時間午後10時台前半時点の欧州株のリーダーであるドイツDAX指数は300ポイント安に9432と大幅反落しており、2月10日以来の安値水準だ。ただ、米国は欧州、ウクライナとは地理的には遠く、地政学的なリスクは乏しい。欧米諸国はロシア制裁を検討しているとされ、ロシアでは3日中央銀行が利上げし、ルーブルは記録的安値、株価はここ5年間で最大の下落・・となっているとのニュース。■ただ、日経平均株価の日足は、この日、一時52週移動平均線を割り込んだものの、下げ幅を大きく縮小し、「実線が短く、下ヒゲ足の長い足」となった。テクニカル面からの希望はある!ということ。つまり、東京市場は自力で走る力は乏しいものの、米国株次第で明日・・の反発が期待できる格好となっているもの。

◆「いいときに買うか?悪いときに買うか?」とは前週後半の有賀知友アナリストのメルマガでの投資家への問いかけ。前号も記した●フジオフード(2752)・JQは「まさに今いい時です。それゆえの買い」と記している。が、悪いゆえに株価が低いから買いという考え方もある。「もちろん、よくなる可能性が読める会社でないとダメですので、いい会社の悪い時という考え方です。悪い会社の悪い時はそれは流石に手が出ません。もちろん、いいとき、悪い時といっても、多少いいとき、多少悪い時程度の場合もあります。●例えば、ニトリHD(9843)という会社。家具のチェーンストアで、海外で製造して輸入販売をしています。つまり、昨今の円安は超マイナスです。しかし、企業力があるため、減益にはなっていません。もちろん、微増益ですが。しかし、この大逆風下に微増益というのは実はすごいこと。仮に円高に転換すれば、大幅増益で株価も大きく上がることでしょう」という。株価は2月18日の株式分割落ち後、前週後半から下げ足を早めており、「買い場探し」の段階・・といえそう。ここから、ウォッチングしたい。 <なお、前週末号は不手際により今朝方まで配信できませんでしたことをお詫び申し上げます。原因は判明いたしました。お役立ち情報からあまり役にはたたないものの面白き情報を発進できますよう努めます・・>

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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