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2006/07/18

◆筆者のセクター別、テーマ別登録銘柄数は50項目で各項30銘柄、つまり1500銘柄ある。が、きょうは、セクター全銘柄値下がりや2〜3銘柄だけ小幅上昇しているだけのページが次々とでてきた。ひどい1日だった。平均株価は408円安の1万4437円安値引けで5日続落した。TOPIX33業種株価指数は全て下落し、値下がり銘柄数は1597に及んだ。そして、ネット関連株の旗手ソフトバンク(9984)が2000円を割り込み、ジャスダック平均など新興市場の3指数はそろって9日続落、連日で年初来安値を更新した。しかも下げ幅は中途半端ではない。ジャスダック平均こそ3%ですんだが、マザーズ指数は9.7%、ヘラクレス指数は9.8%の大幅下落だ。本欄注目で新興時価総額2位のインデックスHD(4835・ジャス)はストップ安で上場来安値を更新した。1位の楽天(4755・ジャス)は7日続落し年初来安値・・と玉突き状態。本欄注目のコネクト(3736・マザ)は前週末発表の今8月期第3四半期連結経常赤字転落が嫌気され、前週末の急騰を帳消し一転、ストップ安で売り物を残して終った。 17日の米国株はNYダウ、ナスダック指数とも小幅高で終った。また、金先物、原油先物が下げ、非鉄、穀物など国際商品市況は揃って下落した。今週も、(1)イラク核問題、(2)イスラエルと周辺諸国との熱い戦闘が地政学リスクとなり、(3)今週の米株式市場は消費者物価指数、生産者物価指数の発表や、(4)19日にはバーナンキFRB議長の議会証言が予定されている。(5)企業の4〜6月期決算もピークを迎える(日本では来週からが発表本番)。(6)8月の利上げも5割超の確率で実施論に傾いているといい、上値の重い展開が続きそうだ。といっても、先週大きく下げているのだから、何かきっかけがあれば、反発は簡単だろうが・・。

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◆さて、原油価格1バレル=100ドル論が少しずつ真実味を帯びつつある。昨年春にはゴールドマン・サックス証券が105ドル論をぶったが、既に、78ドル台をみた今では100ドルは不思議ない水準だ。米国に続きイギリス政府が原子力発電新設認可の方向に動いた。中東の情勢を考慮すれば、原子力関連株やエネルギー資源関連株、代替えエネルギー関連株が本格人気化する可能性は大だ。●本欄注目は、きょう急落した三井造(7003)。日本近海の海底に眠るメタンハイドレードを新たなエネルギー資源とし事業化する計画が進展、種々の対応技術の開発が進んでいる。受注船価の上昇が続いているうえサウジでの大型受注案件が来期収益を大きく押し上げるとの見方がある。きょう20円安の301円まで下げたことで52週線を割り込む格好の週足になったが1月4日大発会高値で半年間の日柄調整は十分だ。ここからの下げ場面で打診買いしたい。●原子力容器など原発一次材料で世界高シェアを持つ日製綱(5631)がきょう55円安の632円と大幅下落し52週移動平均線にタッチする寸前となってきた。買い場探し!■炭素繊維の東邦レ(3403)、東レ(3402)が大幅安した。次世代旅客機では、東レが炭素繊維を全量納入するボーイング社が受注でエアバス社を圧倒。1000機の勢いにあるという。52週線は826円にあり二番底形成となる。ここから突っ込み買いしたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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