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2013/12/02

◆12月2日、2013年もラストラン相場入り。日経平均は前週末比6円安の1万5655円と小幅続落スタートに。29日の米国市場は短縮取引、NYダウは一時最高値更新も利益確定売に小反落で終った。が、ナスダック総合指数は6連騰し、5日連続で最高値を更新と強弱が分かれた。が、なおも最高値圏から熱風があふれ流れ出ている感がある。この日の東京外為市場では、円が対ドル、ユーロで3日続落展開となるものの、日経平均は朝方に1万5700円台回復場面があった後は利益確定売りに下げに転じた。引けにかけ下げ幅を縮小したものの、プラス転換にはいたらなかった。■昨年12月28日大納会終値1万395円からは5260円、50.6%高だ。安倍晋三首相が掲げる経済政策「アベノミクス」に乗った海外勢がドル高円安展開のなか、米金融緩和を背景に、ファストリ(9983)、ソフトバンク(9984)など日経平均指数寄与率大の銘柄などを中心に据え先物取引で稼いできた結果でもある。もっとも、きょう現在、5割超の上げとなった日経平均が、14年も本年のように豪快に疾走するとは限らない。いや、(景気が一段と成長していく展開とならなければ)「ない」というべきか!?日経電子版によれば、50.6%高は筆者達が1989年にかけて経験したバブル経済を超え、これも筆者達世代は経験した1972年、つまり、1970年代前半以来41年ぶり大相場だという。海外勢の乱舞は今回ほどではなかく、国内勢の勢いは今では考えられない活気の中にあった。

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◆そんななか、当欄注目株では、ショーボンド(1414)が3日ぶりにホールディング・カンパニー(HD)化最高値を更新した。今日は「笹子トンネル事故1年」。「トンネルや橋などインフラ経年劣化が各地で急速に進む中、国が対策を急いでいる」(2日付け日本経済新聞朝刊)ことが見直し買いを誘った。日経紙では、「同トンネルは1977年の完成から35年が経過しているが、国交省によれば、今後20年で国内の橋梁の65%、トンネルの45%が寿命とされる50年を迎える一方、橋梁保全を担当する技術系職員が全くいない自治体は全国の町で約5割、村では約7割を占める」という恐い話だ。1964年東京オリンピック時の首都大改良から新年で半世紀。高速道路をはじめとした社会インフラの老朽化対策は目白押し状態が続く。先週28日号で紹介したように、同日は新高値ラッシュのなかも、建設セクターなどコード番号1000番台の年初来高値更新銘柄はゼロ!だった。PER30倍台乗せのここから高値波乱期入りの可能性があるものの、「中勢上昇基調が崩れない限り」持ち株は「持続」しよう。

◆物語コーポ(3097)は10%超の大幅続落となった。そして、200日線を割り込み、52週線に急接近した。昨秋、1000円台央から1年以上の注目株だが、株価3倍化からの下落。次の銘柄を探すことにしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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